クラゲって飼えるんです。
でも海の近くじゃないし海水手に入らないよ?という場合でも大丈夫!
クラゲの飼育方法 飼育セットと注意点
神秘的なクラゲを毎日家で眺めて暮らしたい…
以外にもクラゲは自宅で飼育可能な生物なんです。
クラゲ飼育の際に必要な水槽やろ過装置は、ホームセンターやペットショップで売っている飼育セットで十分です。
ただし、クラゲならではの注意点もあります。
クラゲ飼育の注意点!
注意点1)クラゲの傘に気泡が入らないように!
傘の内部に気泡が入ると、クラゲは水面に浮いてしまいます。
遊泳力が弱く、自力で気泡を外に出せずに弱ってしまうので、
注意点2)クラゲが濾過フィルターに吸い込まれないように!
ろ過装置の中には、吸引が強力なものがあります。プラスチックの吸水口の隙間に
ヒュッッ
っと吸い込まれてしまった、吸われて身動きできなくなっている…なんて、見たくないですよね。
吸水口とクラゲの間に壁を作って通過できなくしたり、底面フィルターにするといった工夫が必要です。
じゃあ、ろ過装置はなくして頻繁に水を替えれば…と思うかもしれませんが、そうはいかないんです。水の循環がないと、遊泳力の非常に低い彼らは沈んでしまうんです…
ちなみにクラゲは「プランクトン」です。
プランクトンというのは水棲の小さい生き物を指しているのではなく、浮遊生物を指しています。傘を閉じたり開いたりして多少遊泳できますが、流れに逆らえるような力はないので、プランクトンなんですねー。
注意点3)レイアウトは控える
柔らかいクラゲがぶつかって傷つかないように、岩など硬いものを水槽に置くのは控えましょう。
魚の飼育の場合では、岩やサンゴを美しく配置するのも醍醐味の一つですが、クラゲに関しては御法度です。
注意点はこんな感じなんですが、自分でろ過装置を選ぶ自信はないよー、という場合には、専用のクラゲ飼育セットも販売されていますので、それを利用すれば確実です。
大型水槽で飼育したいという方も、いちど専用セットで経験を積んでから大型に移行すると良いかもしれません。
海水は、便利な便利な人工海水というものがありまして、海から遠く離れているという場合でも飼育が可能です。
むしろ、天然の海水を汲んで使用するのは、クラゲにとって有害な生物が入り込んだり、そのときによって水質がまちまちだったりという問題があるのでおすすめできません。
水換えは、およそ週に1回。水を変えるときは、全て換えてしまわずに、毎回1/3程度にします。蛇口から出たばかりの冷たい水ではなく、温度も合わせてあげましょう。急に水質が変化すると、クラゲが弱ってしまうからです。
水が蒸発すると、塩分濃度が高くなってしまうため、蒸発した分はカルキ抜きをした真水で埋めます。
クラゲの餌
クラゲの餌は、孵化したブラインシュリンプ。
こちらは卵がペットショップ等で販売されていますので、家で孵化させて与えます。
餌のタイミングは1日2回、朝夕に与えるのがベストです。
水槽の水を汚さずに、かつ効率的に餌を与える方法があります。
別の容器にクラゲをすくい、その中で餌を与えるのです。
クラゲ飼育のまとめ〜必要なものリスト〜
- 水槽
- 人工海水
- フィルター
- 照明
- 水温計
- ヒーター
- サンゴ砂(なくてもOK)
- 餌(ブラインシュリンプ)
クラゲの飼育 飼える種類や寿命
ここまでで考えると、「クラゲ」というのはそれなりに手間のかかる生き物ですね。数あるペットのなかでも、飼育は難し目でしょう。
そんなクラゲの中でも、比較的飼育が容易なのがこちら。
ミズクラゲ
クラゲらしいクラゲで(比較的)飼育しやすいのがミズクラゲ。繁殖も可能です。
ただ、傘の直径が40cmにもなるので、大型の水槽が必要です。
入手は海で採集するか、ショップで。
餌はブラインシュリンプ。
寿命は1年と言われています。
クラゲは体の水分量が多いため、死ぬと溶けて、ある日突然消滅したかのようになくなってしまうことも。
クラゲは寿命が分かっていない種類も多いですが、多くは1-2年のようです。中には不老不死のベニクラゲなんてのもいます。
サカサクラゲ
直径約20cm。
名前の通り、上下逆。傘が下です。
変なのは逆さだというところだけでなく、基本的に底に沈んで動かないというところ。
また、褐虫藻と共生しており、光を与えておくとある程度褐虫藻から養分を得て生きることができます。とはいえ餌も必要で、週2回程度ブラインシュリンプを与えます。
飼育下で繁殖も狙えます。
寿命は~8年と言われています。結構長寿ですね。
ウリクラゲ
全長約10cm。
なんか、横から見るとゾウリムシみt…
いえ、なんでもありません。こちらも可愛らしいクラゲですね。
可愛らしいんですが、他のクラゲを食べちゃったりするお茶目なクラゲです。
実は、傘と触手がある、いわゆる「クラゲ」とは全く別の分類に属する「クラゲ」です。前者は刺胞動物門、ウリクラゲ属する後者は有櫛動物門という、全く違うグループの動物です。(分類についてはこちら)
日本の沿岸でふつうに見られる種類なので、海ですくってきても。
餌は同種のウリクラゲを含む有櫛動物。餌を確保できるかがポイントです。
クラゲを飼育した〜い!どこで販売してるの?値段は?
残念なお知らせです!
クラゲはなかなか熱帯魚店に姿を現しません。
全くないわけではないんですけどね。
(まずは問い合わせてみましょう)
じゃあ、どうするの?
採るでしょ!
というわけで、海に繰り出す、というのが実はけっこう有効な手だったりします。