天然成分由来の口紅にファンデーション…安全神話に根拠なし…ってはなし

「天然成分100%だから安心☆」って表示、化粧品でよく見ませんか?

☆は余計か。

今日は天然=安全じゃないよーというハナシです。

天然成分由来イコール安全、じゃない!まずは安全神話を壊しまーす。

「天然成分由来」って、いい響きですよね〜。
いかにも安全!な感じがしますよね。

早速ですが、安全神話を打ち砕いてみたいと思います!!

では、これ、食べられますか?
正真正銘の天然物!

  • トリカブト
  • ベニテングタケ
  • トラフグ(卵巣や肝臓を含む)

次に、これを手に塗れるでしょうか。
天然のハンドクリーム!

  • ウルシ

硫化水素だって母なる地球から沸いてます。
場所は限られるので、探してみましょう。
浴びたらどうなるでしょうねぇ。

….えー、わかりましたでしょうか。
へたしたら死にますね。天然成分で。

トリカブトやフグ毒なんかは有名ですよね。
硫化水素は温泉地でたまに死者が出ているガスです。

天然成分由来の口紅やファンデーションの勧誘がしつこかったらこう言おう

「天然成分100%だから、安心なんですよ☆」

と言われたら、スルーしてあげるのが一番だとは思いますよ。
お互いのために。

思うんですが、たまにしつこいこと、ありますよね。

そんなときは!

「トリカブトって安全なんですか?」

と聞いてみましょう。

有害な天然成分のナカミ、物質名と中毒症状

トリカブト(アコニチン)

トリカブトは山に行けば結構どこにでも生えていて、綺麗な花を咲かせます。
ひとくちにトリカブトといっても、日本に約30種類自生しています。
意外と身近な植物なんですね。

トリカブトが持つ主な毒成分はアコニチンです。
特に根に多く含まれ、アイヌが毒矢に使っていました。

経口致死量は90〜360mg(=0.09~0.36g)/人。

摂取時の症状は嘔吐・呼吸困難で、数分で死に至ることもあります。

フグ毒(テトロドトキシン)

フグが持っている毒は、テトロドトキシン。

なんと!

青酸カリは経口致死量150~200mg(=0.15g~0.2g)/人。
テトロドトキシンの経口致死量は1~2mg(=0.001g~0.002g)/人。

なので、青酸カリよりはるかに毒性が強い物質です。

通常の調理程度の熱では分解しません。

ふぐの種類によって、毒がある部位が異なります。

テトロドトキシンは、ふぐ自身が生成しているのではなく、餌として摂取したものを蓄積しています。そのため、隔離して毒を含まない餌を与えると、無毒のふぐができあがります。

テトロドトキシンの主な症状は「麻痺」で、唇や舌・指の痺れ→全身の麻痺→呼吸困難 という進行の仕方をします。

ウルシ(ウルシオール)

かぶれを起こすことで有名なウルシ。
敏感な人は、近くを通っただけで症状が現れるといいます。

そんなかぶれの原因は、ウルシオールという、いかにも「私が語源です」と言わんばかりの物質です。

かぶれの正体は、アレルギー性皮膚炎。
つまり、この物質に毒性があるのではなく、アレルギー反応を起こしやすい物質だということです。

ちなみに火災でウルシが燃え、その煙を吸い込んでしまうと肺に炎症が起きる場合があり、危険です。誰もこんなところに警戒していないでしょう。怖いですね。

スポンサー

ブログランキングに参加しています。

ブログランキング
ブログランキング・にほんブログ村へ

↑ 押していただけると元気が出ます!!
よろしくお願いします!


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする