「人は見た目が9割」とか
「人は見た目が100パーセント」というコトバが散見されますよね。
人は見た目じゃないよ~というお為ごかしを真っ向から粉砕する1つの心理ね。
人間の受ける刺激の情報量は視覚が7割ともいいますし、「見た目」から受ける印象は膨大ですよね。
生き物においてもビジュアルの要素は外せません。鼻のながーいゾウさん、首のながーいキリンさん、人気になる秘訣はなんたって見た目が大事です。
でも、なんにでもやりすぎってものはあると思うなー。
明らかな過剰ファッション!!
原宿もびっくり!!
そもそもセミなのかというクレイジーデザインですね。一切の機能美が感じられないあたりに進化の未知数があります。
このツノはなんなんだ? そもそもツノなのか? なんのためにこんなカンジになっちゃったんだ?
進化の疑問が1つ明らかになるのか? 今回は「ツノゼミ」を見ていきましょう。
・「ありえない虫」ツノゼミ。図鑑にも乗り切らない実はめちゃめちゃ種類の多いヤツ!
ツノゼミ。見た目のインパクトが半端ない虫ですが、別にめちゃくちゃ珍しい~! という生き物ではないんですよ。
分類は「カメムシ目頸吻亜目セミ型下目ツノゼミ上科ツノゼミ科」。
ここに分類されているのはなんと3000種以上! 画像検索でもわかるように非常にバラエティに富んださまざまなツノを持つツノゼミがいます。
中南米を中心に世界に分布しており、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、オセアニアにもツノゼミはいるんです。当然日本にも!(後述)
ちなみに「ツノゼミ」という名前なんですが。
セミは「カメムシ目頸吻亜目セミ型下目セミ上科」に含まれる「セミ科」と「テチガルクタ科」のこと。
ツノゼミはセミとあんまり関係ありません。羽根とか脚がセミっぽいだけですね。ツノゼミとセミの違いはそれだけでなく、大きさも全くと言っていいほどの違いがあるんです。
ツノゼミは最大でも2センチ程度、通常では数ミリという小ささ。セミの最大種であるテイオウゼミは10センチ以上にもなることを考えるとまるで比較になりません。馴染み深いアブラゼミですら5~6センチくらいで、ツノゼミと比べると巨人のよう。
さて、次項では日本にもいるツノゼミも含めて代表種をご紹介しましょう。