馬ってこんなにいろいろいるの!? サラブレッドだけじゃない!品種改良で生まれた様々な馬たち

「馬」といったらどんな姿を思い浮かべるでしょうか。

すらりとしたサラブレッド?

今日は、それだけじゃない、深い深い馬の世界へどうぞ。

馬は品種改良のまえに…進化や寿命など、馬の基本情報。

馬の進化。馬が1本指になるまで!

なんとなーく、教科書で見た覚えもあるのでは。ウマの進化。

現在1本指の馬の祖先は5本指でした。

5本指のコンディラルスという約7500万年前に生息していたすべての有蹄類の祖先から、5000万年前に4本指のエオヒップス(ヒラコテリウム・アケボノウマ)が生まれ、2500~4000万年前に3本指のメソヒップスが、600万年前にプリオヒップスという1本指の動物へと進化したと言われています。

馬の祖先は森に住んでおり、ぬかるんだ地面でも足がめりこみにくい複数の指は役立っていたのですが、硬い地面の草原やサバンナに適応する過程で指の数が減少していきました。

現在の馬はサラブレッドで400~550kgほどですが、エオヒップスは5~6kgの中型犬サイズ。指の本数だけでなく、大型化もしていったことがわかります。

ちなみに、分岐した絶滅種の中には、メガヒップスという象サイズの種もいたんだとか…怖いよ…

馬の一生。妊娠期間から寿命まで。

馬の妊娠期間は約330~340日。一年近いですね。大変だなぁ。
あ、でも人間の妊娠期間とそんなに変わらないですね。大変だなぁ。

生まれた時点で体重は40~50kgもあります。

生まれて30分ほどで立ち上がります。
立てるようになるまで10ヶ月もかかる人間とは大違い!

鹿などは子供を茂みに隠して親子別行動をしますが、馬の場合は常につれて歩くという子育てをするので、「お馬の親子は仲良しこよし♪」な光景がしばらく見られます。

1ヶ月程度で体重は倍になり、3年ほどで成長が止まります(品種にもよりますが)。性成熟に達するのは1.5~2歳ほど。

寿命は野生で10年、飼育下で20~30年、ギネス記録は62歳だとか。

馬の品種、サラブレッドのほかには何がある?

馬と関わる機会がめっきり減ってしまった日本。
戦後しばらくは馬は使われていたようですが…現在馬を見る機会があるのは、競馬場か乗馬クラブくらいのものでしょうか。

「馬の品種」といわれても、サラブレッド意外ピンとこないのも無理はありません。

でも世界には、おびただしい数の品種が存在しています。

なにしろ馬は、5000~6000年も前に家畜化されているのです。
12000年前に家畜化された犬にはさすがに負けますが、我々人間と馬は、豚や牛より2000年も早く生活を共にしているのです。

あ、そもそも品種というのは「種」としては同じものです。
シマウマとウマは品種ではなく種が違います。
これからお話するのは、ウマという種のなかの品種のことです。

アラブ

すべての品種の中でも最も古いといわれています。サラブレッドの基礎ともなりました。

名前の通り、アラブの砂漠の馬です。

持久力に優れ、馬術競技の中ではマラソンに相当する「エンデュランス競技」でよく見られます。短いもので20kmで、120kmや160kmという見慣れない数字の距離もあります。この距離を1日で走りきってしまいます。

サラブレッド

言わずと知れた品種ですね。競馬に使われている馬です。

走る馬の迫力と美しさは、競馬場で手軽に見ることができます。
入場料は100円。ギャンブルせずとも遊びに行けるところです。ファミリー向けの施設があったり競馬場グルメがあったり。

速さを追い求めて品種改良されていった一方で、気性に難がある個体が多かったり免疫力が弱かったりと、乗用馬としては嫌われがちな要素も持っています。

リピッツァナー

王子様が乗りそうな白馬。スペイン馬です。

スペイン乗馬学校が有名です。
これを見れば説明はいらないでしょう。

トロッター

日本では見かけませんが、海外では馬車による競馬というのがあります。
そこで馬車を牽いているのがトロッターという品種。

サラブレッドの競馬で見るのとは違った走り方をしているのがわかるでしょうか。

クオーターホース

こちらも競馬に関係していますが、日本では聞くことはないですよね…

この馬で行われる競馬は、クオーターマイル≒400m という短距離で行われます。

競馬のほか、乗用馬としてよく用いられます。乗馬クラブでも見られるということですね。

かつてアメリカ西部開拓で使われた馬で、ウエスタン競技、ロデオ競技でもよく見ます。
※馬術には様々な種類があり、オリンピック競技にもなっているヨーロッパのブリティッシュ馬術・アメリカ カウボーイのウエスタン馬術が現在の主流です。

ハフリンガー

ブロンド美人なお馬さん。

ポニーと呼ばれる少し小さめの馬に分類されます、が、ずんぐりした体型(ハフリンガーはポニーであると同時に重種という分類にも属します)で小さいと言っても体高(肩までの高さ)が約130あるので、たぶん間近に見ても「小さい」という印象は持たないでしょう。

原産は南オーストラリアですが、日本の乗馬クラブでもしばしば見かけます。

ぜひぜひ探してみてくださいね!

ムスタング

なんとなーく聞いたことありませんか?

アメリカの野生馬です。

アメリカ大陸では約1万年前に馬は絶滅していましたが、西暦1500年代にスペインから馬が持ち込まれ・野生化してマスタングとなりました。

マスタングはかの有名なシートン動物記でも物語に入っています。

こちらも風景がきれい&馬の動きが超リアルでおすすめです。

シャイアー

シャイアーはこんな馬です。ふっさふさの足先、さわってみたい。

重種と呼ばれるどっしりとした力強い体躯が特徴の馬の一種。ひらたくいえば輓馬(ばんば)、ソリや農耕具を牽引する使役馬です。

かつてはこういった動物が農業で重要な役割を担っていたんですね。

…ちなみに、食用として肥育されるのもこういった輓馬系の馬です。
引退したサラブレッドが…なんて話もありますが、競技をしていたサラブレッドはかたくて人が食べられるようなものではなく、ペットフードになるんだとか…

ファラベラ

でっかい馬の次は、ミニチュア・ホース!

ファラベラはなんと、馬なのに中〜大型犬サイズ。体高は~75cmほどしかありません。

ペット用、愛玩用の馬です。とても乗れないですね。

競馬場でたまーに見かける「ミニチュアホースお出迎え」的なイベントに駆り出されているのはこの品種なのではないかと思います。

馬の品種がよくわかる、「究極の」図鑑があった

「新アルティメイトブック馬」

エルウィン・ハートリー・エドワーズ 著 緑書房

アルティメイト=Ultimate=「究極の」

究極の!馬の!本!!!

まず名前がすごいですよね。
中身も名前に負けてないんですけどね。
あと、予想通り(?)お値段もそれなりにすごいですね。
いやこの内容なら安いのか…?

馬の本というか、ほぼ馬の品種の本です。

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