芸術は爆発だー。
「爆発」ってシンプルかつインパクトありますよね。
テレビも映画もなんでもすぐ爆破するし。アメリカなんて困ったらとにかく爆破しちゃいますからね(映画の話ね)。
いや~でも爆発って怖いですよね~。我々が日常生活を過ごす今もなにが爆発するか分からないですから。スマホだの、ガスだの、車だの……。
あと例えば、「虫」とかね。
……いまいち見た目のインパクトのない虫ですね。しかしこういうヤツが実はスゴい。
なんとこの虫、昆虫界屈指の科学者なのです。
化学反応、化学物質を利用する生き物は数多いですが、ここまで特化しているものもいないんじゃないでしょうか。
あんまり言っちゃうとネタバレが過ぎちゃうので……、少し早いですが本題に行っちゃいましょう。
進化の狂気、生物の可能性。「ミイデラゴミムシ」を見ていきましょう。
・温度は100℃!! カエルを火傷させる最強の「オナラ」を出すミイデラゴミムシ!!
ゴミムシ……。
若干かわいそうな名前ですね。ゴミムシは「甲虫目オサムシ上科」の広い範囲に属する範囲の広い虫です。
「ヒョウタンゴミムシ科」「カワラゴミムシ科」「ゴミムシ科」など色々な科に分類され、
ミイデラゴミムシは「オサムシ上科ホソクビゴミムシ科」に属しています。
ミイデラゴミムシは体長1.5センチほどのちょっと大きめのゴミムシで、地味~な色が多いゴミムシの中ではハデなほうのカラーリングです。それでも地味な方ですけどね。
別名に「ヘッピリムシ(屁っ放り虫)」があります。別名でピンとくる方もいるでしょう。日本語ですよね。
このミイデラゴミムシ、日本全域に生息しています。あと朝鮮半島とか中国とか。
こんな虫が日本中にいるって知ってました? 知ってるようで知らないですね~。
そして「ヘッピリムシ」と言われるように、
ミイデラゴミムシ最大の特徴は「オナラをする」ことです。
とはいえ、我々のように食べ物を消化することによって腸内にガスが溜まってそれが肛門から噴出することでオナラをするわけではありません。
ミイデラゴミムシのオナラは、臀部から放出される毒ガスです。(人間のも毒ガスとかそーゆーのはいいとして)
このオナラは100℃にも達する高温で、この毒ガスによって外敵から身を守るのです。捕食者たちにこのオナラを「プッ!」と食らわせると仰天! 逃げ出していきます。
カエルに食べられちゃうこともあるミイデラゴミムシですが、なんとカエルの胃の中でこのオナラを放つことでカエルに嘔吐させて生還することもあるスーパータフな一面があるんです。
小さな動物は我々の想像を絶するほどいろいろな方法で身を守りますが、オナラで身を守るというのはスカンクを思いだしますね。しかし、そのオナラの威力は比べ物になりません。
仮にミイデラゴミムシがスカンクサイズ(5キロくらい)であれば、人間の頭を吹き飛ばすなんてわけないでしょう。スカンクの「ニオイで撃退する」オナラとは違い、ミイデラゴミムシのオナラは「ニオイ、熱、化学反応」全てで攻撃します。
こんなヤツが日本にいるなんて……。なんか海外の虫だと思ってましたよ。
1.5センチの虫にもこんなパワーが。
一体どんな仕組みでこの毒ガスを作っていると思いますか?
答えは次項!!