動物って描こうとすると意外と難しくないですか?
人間はそこそこうまいつもりだけど動物となると…という人、人間なんか興味ないからとにかくほかの動物の描き方を知りたいという人へ!
管理人が独断と偏見でおすすめの本をご紹介します。
動物の描き方 おすすめの本 その1:デフォルメ・簡単に描くポイントも掲載
いきなりですが一番おすすめの本がこちらの2冊。
みみずく・アートシリーズ
動物スケッチ1 小動物編
視覚デザイン研究所 編
みみずく・アートシリーズ
動物スケッチ2 大動物編
視覚デザイン研究所 編
↑ クリックでamazonへ
この本の何が良いかというと…
- 骨格が載せてある
- 寝そべる・歩く・座る、といったしぐさ別に大量のスケッチで紹介
- 動物の種類が豊富
- 写真もある
- 名画もある
- デフォルメ(漫画)もある
しぐさ別は結構重要です。
動物を丸や四角といった単純なパーツに分たり、ここを意識すると良いよ!というポイントが随所に散りばめられているので、比較的描くのが簡単…かもしれません。少なくとも上達は簡単になると思います。
こんな感じで至れり尽くせりなんですが、もう1つポイントが。
- 作者が日本人
なんです。
作者が外国人の場合、デフォルメが外国風(目鼻口が大きく表情が大げさ)はもちろん、リアルなスケッチさえも外国の香りが漂います。
おそらくこれを読んでいる方のなかで、外国風のデフォルメをしたい方は少ないでしょう。なんとなく読みやすいというのも一つです。
あとは日本の動物が詳しく書かれているのは日本の作者さんだからこそ。タヌキやニホンザルシカはシカでもニホンジカは海外にいない動物なので、海外の本のシカは雰囲気が(というか種類が)違っています。
イヌネコに偏っていますが、こちらも紹介しておきます。
見てすぐ描ける 動物スケッチ
視覚デザイン研究所 編
巻頭カラーになっていて、スケッチ以外に水彩画などもあり、参考になります。
イヌネコに偏っている分、犬や猫を描きたい方には向いていますし、1種類の生き物の様々なポーズを研究できます。品種の描きわけがあるのもポイント。
イヌネコばかりと言いつつ野生動物もこっそり(?)80種も載せている充実ぶりです。
動物の描き方 おすすめの本 その2:とにかく種類が豊富!
ジャック・ハム著
動物の描き方
そのまんまな題名!
この本の特徴は、とにかく動物の種類が多いこと。そして主観比較が詳しいことです。
目や鼻など、パーツごとの解説も詳しいです。
「動物スケッチ」が様々な姿勢を描いていたのに対し、こちらは1つ走るという動きを連続写真のように分解して捉えたものが多いです。
初版が1977年なせいなのかはわかりませんが、訳が読みづらいのが欠点でしょうか。ちゃんと様々な種類を描き分けるポイントが書かれているのですが…
(でも今まで版を重ねてきただけの価値はあります)
躍動感を出したい!という場合はこちら。
K.ハルトグレン 著
動物画の描き方 動物を生き生きと描く秘訣
とにかく動きを出したいならこれです。題名にもある通り、生き生きとした姿を追求しています。
馬がジャンプしている姿をコマ送りのようなスケッチで紹介したり、なかなかこんな動きしないでしょ!という姿まで。
その分リアリティーの面ではどうかわかりませんが、何はともあれ、躍動感ならこの本につきます。
動物の描き方 おすすめの本 番外編:リアルを追求orデフォルメの世界
動物をそれらしく描くだけでは足りない!筋肉のつき方も!真実を追求したい!という方へ。
アーネスト・トンプソン・シートン著
美術のための シートン動物解剖図
著者はあの「シートン動物記」のシートンです。実はシートンは画家でもあります。
本の内容ですが、題名の通り解剖図。
骨格・筋肉が描かれています。絵の数は少ないですが、骨や筋肉の名前、羽毛の配列も知ることができます。
本の大半は、解剖学的な総論、各種動物の特徴、実際の動物の計測データ(肩の高さ・耳の長さ・胴回り…etc)といった文章で占められています。
テリル・ウィットラッチ著
幻獣と動物を描く
↑ クリックでamazonへ
著者は、「スター・ウォーズ」「メン・イン・ブラック」「ジュマンジ」等の幻獣を生み出した方だそうです。
実際の動物の骨格や筋肉に基づいて幻獣を作っているようで、もととなる動物たちの精細なデッサンがみどころ。
同じ姿勢で、骨格・筋組織・外観の3つが何種類もの動物で描かれています。
他の本と違って、恐竜・魚・両生類・爬虫類もいます。
この辺りが描かれているのは貴重ですね。
デフォルメもたくさん。もちろんあの外国っぽいやつです。
幻獣も、何の動物をモデルにしたのかわかるかたちで紹介されています。
(個人的にはこういうのは趣味ではないんですが見事ですよ)
さて、色々紹介してきましたが…
一番大切なのは、その本の絵を見て、
「こんな風に描けたらいいなあ」と思えるかどうかです。
憧れる絵描きさんの本を買って、見て読んで模写して…そして、自分のオリジナルを描けるようになったら良いですね!