前回はアウトドアの服装をご紹介しました。今回は持ち物編!
観察したい生き物や状況別にご紹介します!
夏休みの自由研究等にもお役立てください!
昆虫採集に持って行く道具
状況にもよりますが、ざっと持ち物はこんな感じです。
・捕虫網
・虫かご
・空きビン
・虫めがね(またはルーペ)
・ピンセット
・ノート(野帳)
・筆記用具(鉛筆)
・図鑑(昆虫図鑑。植物・樹木図鑑もあるとなお良い)
・懐中電灯(夜間・早朝の場合)
・カメラ
記録を取るノートは持ち歩くので、ふつうのノートより小ぶりなものが良いでしょう。「野帳」という水に強いノートも市販されています。鉛筆も水の影響を受けにくいですから、野帳と鉛筆の組み合わせがおすすめ。
図鑑は昆虫図鑑の他に、植物の図鑑もあると良いです。これは特定の植物を食べる昆虫がいたり、研究観察のヒントになるためです。昆虫だけでなく周りの環境にも注目すると面白いですよ。
持ち物はそのほかに、トラップを仕掛ける場合はトラップと目印、マーキングして行動を追跡する場合はマーカーペン等、多少変わってきます。
何を観察するかあらかじめ決めているときは、それに合わせて持ち物を増減しましょう。
野鳥の観察(バードウォッチング)の持ち物:カメラと双眼鏡だけじゃない!
・双眼鏡(望遠鏡)
・カメラ
・録音機材
・ノート(野帳)
・筆記用具
・野鳥図鑑
・防寒着
移動しながら観察するなら双眼鏡、同じ場所で観察するなら望遠鏡も持って行くのがオススメです。
録音機材はなくても観察はできますが、あるとよりおもしろいでしょう。さえずりなど鳴き声でコミュニケーションをとることが多い鳥ならではの持ち物です。
野鳥図鑑は野鳥の見られる場所で項目が分かれているもの、分類群(スズメ目カラス科など…)で分かれているもの、鳥の色で検索できるものなどがありますが、分類群のものがおすすめです。
図鑑のなかでの鳥の見られる場所はあくまで典型例。自分が見ている環境とどれもしっくりこなかったり、緯度・標高等によって違う場所で見られるはずの鳥が目の前にいるなどということはありがちです。色も人によって印象が違うところです。
分類群は、最初こそ少しわかりづらいかもしれませんが、慣れると楽ですし、のちのち進化(どの種類が近い親戚関係で、どれが遠いかなど)に興味が及んだ時にもわかりやすいのです。
気をつけたいのが防寒着。特に、同じ場所で鳥を待つ場合は体を動かさないので寒く感じます。まだそんなに寒くないと思う季節でも、少し厚手のものも用意しておきましょう。
川や海!水の中の生物を観察するときの持ち物
水に入らずに生き物を捕まえる場合、服装は他の生き物の時と変わりません。
しかし、水に入る場合に関しては服装から変わってきます。海などで完全に潜ってしまってかつ岩もないなら、水着で良いでしょう。川や磯では濡れてもスニーカ等の運動靴、またはマリンシューズで足を守ります。短パンでもかまいませんが、草むらが多かったり岩で怪我をするおそれがあるときはアウトドア用のタイツを履く等の対策をしましょう。
また、川が増水しているときや大雨の後、海なら風の強い日は観察を中止します。天気予報に十分注意しましょう。海での観察は、潮の満ち引きに注意!磯で観察していたら潮が満ちてきて戻れなくなった・流されたなどということがないように。
・タモ網(魚とり網)
・バケツ
・箱めがね(筒の底にガラスをはめこんだ観察具)
・ピンセット
・軍手
・野帳
・鉛筆
・図鑑
昆虫同様、トラップを持って行くのも良いですし、磯のダイトプールを観察する場合は水を抜くホースもあると便利です。バケツの他に、プラケースなど側面が透明な容器もあると観察しやすくなりますが、ビンは水辺で落として割ると危険なので避けましょう。
濡れるので、ふつうのノートを持って行ったらぐちゃぐちゃになります。野帳にしましょう。
最後に、すべてに共通する持ち物は、
やる気・根気・好奇心
です。
では、楽しいフィールドワークを!