考察!けもフレ製作者はきっと、視聴者が動物に興味を持つことを期待している
製作者の中に相当な動物好き、
それも、単純な”like”だけでなくて”interesting”も含む、
「好き」な方がいらっしゃる匂いがします。
動物の生態を知って欲しい、というモクロミが伝わってきます。
女の子たちは擬人化ではなくて、言うなれば「擬獣化」されています。
そうすることで、動物の生態を知ることができる仕組みになっているようです。
科学に興味をもってもらうというのは、こういうことなのでは
10年くらい前に、若者の科学離れ、なんてことが言われていました。
でも、科学に興味を持ってもらうというのはこういうことなのではないか、と思ってしまいます。
けもフレで見た動物のホンモノの方を見たい!と
動物園に行く方もいると聞くので、実際効果はありそうです。
筆者としては、犬を飼っている人が「犬が好き」というのと、
その動物を写真でしか見たことがない・性質も知らない人が「○○が好き」というのでは好きの種類が違うと思っています。
(会ったことのない芸能人などに対する「好き」と、身近な人に対する「好き」との違いに近いでしょうか?)
是非とも前者の「好き」が増えて欲しいですね。
「けものフレンズ」に出てくるあなたの好きなキャラは、絶滅の危機に瀕しているかもしれない
出てくるフレンズたちをよくよく見てみると(けもフレホームページに図鑑があります)、
・既に絶滅してしまった動物
・絶滅の危機に瀕している動物
も数多くいることがわかります。
こんなところまで書いてあるのも、ただのアニメではないと思わせるすごいところです。
劇中に出てきた彼女たちの中にはもはやその生命の輝きを見ることができないものもいる、という現実を目の当たりにするのです。
好きなキャラ(動物)が絶滅していたり絶滅寸前だったりしたら、
ホンモノをもう見られなくなってしまったら、悲しくありませんか?
守るべき自然が身の回りにない場所で「自然を守ろう」「地球を守ろう」と言ってみてもむなしいばかりですが、アニメを通して興味を持ってもらった次のステップがここにあるのだと思います。
考察まとめ:「けものフレンズ」は“地球にやさしくなれる”、よくデザインされたアニメだった
「けものフレンズ」は、一見かわいらしい女の子が出てくる陽気でキャッチーなアニメですが、そのストーリー展開や伏線の置き方以外にも、存外奥が深い部分があるのではないでしょうか。
コミックも出るようですね。
まだ読んでいないですが、こちらも生き物の姿を伝えてくれていることを期待します。
けもフレではどうしても、わかりやすくするために実際と少し違ったり省略したりしている部分があります(このサイトと同じですね…)。
そういった細々したツッコミどころは次回の記事で書こうと思います。
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参考までに、筆者が知っている
擬人化が少ない、チャレンジングなアニメをご紹介します。
「きれいな涙 スピリット」(スピリット: スタリオン・オブ・ザ・シマロン)
(原題 Spirit: Stallion of the Cimarron)
製作:ドリームワークス
馬が主人公です。主人公なのに言葉を話さないところがいいですね!
舞台は開拓時代のアメリカ西部。
馬の動きがリアルで風景などの絵がすごく綺麗です。