ミノムシがわからない人は少ないのでは。
でも、成虫がどんな虫か知っていますか?
ミノムシの成虫とはどんな虫?
なじみ深いですが謎に包まれた虫なのでは。
「ミノムシ」とは、種類の名前ではなく、オオミノガ・チャミノガなどの幼虫が蓑をつくるミノガの総称です。
なかでもよく見られるのは、チャミノガです。
チョウ目ミノガ科
チャミノガ
学名:Eumeta minuscula Butler
ありふれた昆虫ではありますが、実は成虫のオスメスの姿が全く異なるという不思議な虫です。
その名の通り「ガ」で、オスはいわゆる「ガ」の形をしています。
ところが!!
メスの方はまるで芋虫のような形です。
ミノガのなかまのメスは、脚や翅が退化しているのです。
移動ができないメスは、蓑の中に入ったままオスを誘引し、交尾後産卵します。
飛ぶことをあきらめたぶん、メスは大量の卵をもつことができます。
幼虫の時の姿は同じなのに、全く違う姿になってしまいます。
この姿は見てみたいですね。
ぜひ自由研究などで飼育して観察してみましょう!
ミノムシの幼虫に毛糸をあげるとカラフルに!?自由研究にどうぞ。
ミノムシの飼い方
まずミノムシの飼育ケースですが、これはホームセンターで売っているプラスチックのケースで十分です。動き回るので、蓋は忘れずに。
餌は、ミノムシがついていた植物を枝ごと折り取って与えるのがベストです。よその家の庭木など、それができない場合は、写真を撮っておいて同じ種類の植物を与えます。
掃除は、餌の植物が枯れてきたり、糞がたまってきたときにするくらいです。
近所でとってきたミノムシなら、餌もすぐに手に入りますから、非常に飼育が簡単な生き物の一種といえます。
ミノムシに毛糸の蓑を作らせる!?
ミノムシは木の葉や枝を集めて蓑を作ります。
毛糸で蓑を作ってもらおうというのが今回のもくろみ。
どうするか?というと….
ミノムシの蓑を引っぺがして丸裸(芋虫)にして、細かく切った毛糸の上に置くだけです。
もちろん毛糸でなくても、折り紙を細かく切ったものでもOKです。
単にミノムシに毛糸を着せるだけではなく、どんな素材を好むのか?どうやって蓑を作るのか?といったところに着目すると、面白い自由研究になるのでは、と思いますよ。