結局日本はどうなった? 「ヒアリ」の脅威は冬を越したか?

・日本でも起こったヒアリの被害。実際どうなの毒のパワー。

「殺人アリ」とも呼ばれているヒアリですが、2017年7月に福岡市の博多港で荷降ろしをしていた作業員がヒアリに刺される事故がありました。

日本国内では初となる人的被害でしたが、軽傷で済んだようでなによりでした。

ヒアリが日本に侵入したことで気になるのは、やっぱり直接的な危険性。

どんな危険があるのか……。

どんな毒性なのか……。

そしてなにを気をつければいいのか。

ヒアリ攻撃性が高く、狩りや巣の防衛のために集団で襲いかかります。

噛みつきとお尻の毒針で全力で攻撃し、

毒針に至っては何度も何度もしつこく突き刺すおっそろしい性格です。

小型の爬虫類やネズミなども殺して食べてしまいます。アメリカでは家畜に襲いかかりそのまま殺してしまうなど、我々の知っているアリとは全く違う凶暴性ですね……。

ヒアリの持つ毒は「ソレノプシン」。致死量は体重1キログラムに対して0.36ミリグラム。

比較までに「世界最強の毒・ボツリヌストキシン」はの致死量は1キログラムにつき0.000003ミリグラム。

フグの毒として有名な「テトロドトキシン」は経口摂取で1キログラムにつき0.01ミリグラム。

……比較対象が悪くて霞んじゃいますね。

ヒアリの毒は刺されてもすぐ死んじゃうような猛毒ではありません。

しかしながら、ヒアリは集団戦闘のプロ。何度も何度も刺され続けるのは当然危険です。

特に小さな子供などには危険。体重軽いですからね。

毒の症状としては頭痛・めまい・吐き気・呼吸困難・意識障害など……。

これも怖いのですが、ヒアリが死因となる主な理由は

「アナフィラキシーショック」。

日本ではスズメバチ関連で聞くことがある症状です。

平たく言えば「めちゃめちゃ重いアレルギー」。

過剰なアレルギー反応で逆に体がボロボロになってしまいます。

ヒアリは何度も何度も何度も何度も刺しますし、1度被害に遭ったとしても2度目を避けられるとも限りません。

アメリカでは1年に1400万人がヒアリに刺され、

死亡まで至ったのは100人ほど……。

しかし、この説を裏付ける正確なデータはなし。

「今のところスズメバチのほうが絶対に危険」。

定着・繁殖を重ねて刺される確率が上がればこの限りではありませんが、今から心配するのはあまりに尚早でしょう。

・気をつけてほしいこと

ヒアリは日当たりが良いところに、盛り土型の巣を作ります。

アメリカでは公園や住宅地に作られることが多く、日本でも数年後には盛り土ができる可能性が……?

公園で発見しても「あらあら子どもたちが作ったピッチャーマウンドかしら?」などノホホンと考えずに、「ひょっとしたらヒアリかも!」と警戒しましょう。

刺されてからでは遅いですからね。

・南米原産「ヒアリ」、日本の冬を越したのか?

南米原産のヒアリ

話題になった折、

「意外と寒い日本列島の冬で一網打尽なんじゃないの?」

という意見を散見しました。

結論から言えば「関東より南では普通に冬を越せる」

世界でのヒアリの広がりを見る限り、最低気温0℃付近までは生存してしまうようです。日本の寒さもまだまだだ……。

なのであまり楽観的にはなれませんが、日本もただ黙って侵入されるわけではありません。

アメリカには1920年台に侵入したヒアリ。アメリカ人は100年近くヒアリと格闘してきました。数々の挑戦があり、多くの失敗と僅かな成功がありました。

そして現在、外来種に対する警戒意識は人類史上トップクラスと言って過言ではないでしょう。

それらが実を結ぶことがあれば、ヒアリの日本定着は防げるのかもしれません。

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