寒い冬、家に引きこもりたくなりますが、実は野生動物観察が一番簡単な季節なんですよ!
冬が野生動物観察に向いている理由
それは、
- 雪が降るので足跡が観察しやすい
- 木の葉が落ちて見通しが良い
という要因があるからです。
雪がないとき、足跡が観察できるのは水辺の砂地やぬかるみくらいのもので、跡を追うなどというのは至難の技。
木の葉がないと、向かいの山に鹿がずらりといるのが見えてしまったりします。鳥も哺乳類も見やすくなるんです。
冬に観察しやすい日本の野生動物(哺乳類)の種類
鳥類は、今回は割愛させていただきます…また別の機会に。
冬に観察できる北海道の野生動物の種類
エゾヒグマ
日本最大の陸上哺乳類。大型のものは400kgを超えます。
腕が人間の胴体くらいあります。大抵の動物は一撃で葬り去れるでしょう。
絶対に会いたくないですね。
観察したい場合は、知床の遊覧船のような、絶対安全な遠い場所から。知床は遠い!という方は、登別熊牧場や動物園で会いましょう。
基本的に野生動物に餌を与えてはいけないのですが、とくにヒグマは論外です。人を恐れなくなったヒグマ…いつか事故が起きるでしょう。
冬は冬眠しているため、野生で見る可能性が高いのは雪が降る頃まで。とはいえ冬眠していない個体もいますし、初冬や早春も足跡が見られるかもしれません。
キタキツネ
ユーラシア・北アメリカと広く分布するアカギツネの亜種。
冬はふかふか。夏毛のときはみすぼらしく痩せて見えます。
エキノコックスを持っているので、キツネ本体だけでなく糞にも触らないよう注意。交通事故も多い。注意!
エゾタヌキ
北海道にもタヌキがいます。
勢力図は本州だと、タヌキ>キツネ といった感じですが、北海道では タヌキ<キツネ。
アライグマ
外来種。
タヌキとシルエットが似ていますが、足跡はアライグマの方がより指が長いので判別できます。タヌキは犬に近い足跡。
ニホンジカ(エゾシカ)
日本最大のシカ。北海道内どこにでもいます。特に道東・道北に多いです。
近年は増えすぎて困っています。
夕暮れ〜明け方にかけて出てくることが多く、北海道内でも場所によっては朝、民家の目の前にぞろぞろいるなんてことも。
北海道にはイノシシもカモシカもいないので、蹄を持った野生動物はエゾシカのみ。足跡の見分けは簡単です。
エゾユキウサギ
ユーラシアに生息するユキウサギの亜種。
夏は茶色、冬は白、と体毛の色が生え変わります。
大きな後ろ足が特徴的。そのため足跡が見分けやすいですね。
エゾリス
ユーラシアに生息するキタリスの亜種。
リスというと冬眠、と思われるかもしれませんが、本種は冬眠しません。
シマリスは冬眠しますので見られません。