ヒラメとカレイ、好きですか?見分けられますか?
似た魚のようですが、様々な違いがあります。
左ヒラメの右カレイ!他にも色々違いが:ダーウィンが来た!
お腹を下にしたとき、頭が左なのがヒラメ、右がカレイです。
違いはこれだけではありません。
ヒラメは鋭い歯が並んだ獰猛な顔。
カレイは小さなおちょぼ口。
目も、ヒラメは少し離れていますが、カレイは両目が近くにあります。
似たような平たい体をしていますが、両者は生活にも大きな違いがあるのです。
ヒラメはライオンのようなハンター
ヒラメは体の右側を下に、左側を上にしています。
ヒラメは海底に潜み、小魚が近づくと、一気に海底を蹴って猛スピードで獲物に襲いかかります。
体の色を変えることができるうえ、砂地では砂を被って身を隠します。
ウサギのよう!? カレイの生活
カレイは右が上、左が下です。
ヒラメがひたすら動かずに獲物を待つのに対し、カレイは自ら動き回ってゴカイや甲殻類を探します。好奇心旺盛な魚のようです。
カレイも砂の中に潜って身を隠します。
体をばたつかせて砂を巻き上げ、中に潜って目だけを出します。
カレイやヒラメはどうして横になったの!?:ダーウィンが来た!
カレイとヒラメの進化
夜寝るときに、エネルギーの節約のために横になって眠る魚がいます。
カレイやヒラメの祖先は、寝るとき以外にも横になっていて、それが横になった起源という説があります。
下になった目が使えないので、次第に両目が上に来るようになった。
どちらが上になったかは、たまたまだと…
なんて怠惰なんでしょう…
しかし、そのためにヒラメとカレイは海底のプロフェッショナルとなりました。
カレイとヒラメの発生
ヒラメやカレイの子どもは親とは全く違う姿をしています。
目が左右に付いた、普通の魚のような姿なのです。
カレイは生後10日程度までは海中を漂う生活をしていて、このときは目が左右に付いた普通の魚の姿。
これが2週間ほどをかけて次第に変化していきます。傾いて泳ぐようになり、眼の位置もずれていきます。姿が変わるのに伴い、生活も海底へと移ります。
ヒラメもカレイと同じように変化していきますが、傾く方向は逆です。