金魚って簡単に飼えると思っていませんか?
金魚の飼育をされたことがある方から飼育記録をいただきましたので、赤でツッコミを入れながら見ていきたいと思います。
金魚 飼育が簡単な種類
魚が水の中を自由に泳ぎ廻る姿は、心をリラックスさせてくれますし、そして一種のストレス解消にもなります。 ましてそれが、美しい魚つまり、金魚ならなおさらの事です。
しかし、金魚の飼い方はずぶの素人には結構むずかしいものです。
特に体力の無い小さい、丸っこくて可愛い「琉金」ユーモラスな「出目金」を飼っていました。 「らんちゅう」は形が嫌いなので、飼おうとも思いませでした。今から思うと金銭的に「ヨカッタ」と思ってます。
私も一度失敗したことがあります。
やはり、専門家に教わらければ、ならないのでしょうか? いや、今はもう違うインターネットがあります。そこで、情報を仕入れれば、恐れることはありません。
※インターネットで検索して得られる知識は断片的なものが多いです。飼育書を一冊買って、わからないことをネットで調べることをお勧めします。
昔の私、インターネットをしない頃の私はただ水槽を用意し、水を張り金魚をその中に入れ餌さえあげていれば、 大丈夫と思っていました。
今から考えるとまったくのデタラメでした。
自宅近くの「かねだい」に行き、安さに惹かれて小さい、つまり体力の無い「琉金」「出目金」をよ~く買ってきました。
そこで、最後は決まって金魚の「お葬式」でした。「金魚の亡骸」を近くの鶴見川に流していました。
※飼育動物は寄生虫や病原菌のような目に見えない生物を持っている場合があります。野生動物に感染させる恐れがあるため、川に流すのはNGです。特に海外産の動物は注意が必要です。かわいそうかもしれませんが、生ごみに出すか、ペットの葬儀専門業者に任せましょう。
私も耐えられず、とうとう体力が比較的にあるという「和金」を飼い始めました。
※和金はフナの形をした、原種に近い品種の金魚です。丸い形の品種よりも丈夫で飼育しやすいです。
命は確かに長かったのですが、結局は鶴見川で「お葬式」でした。
私の飼い方のどこがいけないのか?結局分かりませんでした。
金魚の飼い方
まず、金魚は変温動物だそうです。つまりまわりの水温にともなって体温がかわります。
5℃以下では冬眠状態です。10℃以上では活動開始で餌を少しずつ食べ始めます。15℃以上になると活発に動き始め、 餌をよく食べるそうです。
そう考えると、ヒーターが必要なのですね。私は持っていませんでした。 急激な温度変化が苦手で、5℃以上の温度の変化で死んでしまうことあります。
※金魚はヒーターなしでも飼育できます。
※暖房をつけたり消したりするなど、水温変化が起こりやすい環境では、ヒーターで温度を一定に保ちましょう。
金魚の水槽の水換え・水合わせ
私は平気で冬に、水道水で水を交換してました。
ちなみに、水温が10度上がると呼吸数は倍になるそうそうです。
つまり、エアポンプが必要なのですね。私はエアポンプも使っていませんでした。 あと、金魚鉢は良くないそうです。水のろ過装置も必要です。
※水に溶けることができる酸素の量は、水温が低いほうが多いです。水温が上昇すると酸素量が減る一方で、金魚のほうは活発になるため、酸欠に注意が必要です。
※金魚鉢が良くないのは、狭いため酸欠が起こりやすく、水質も悪くなりやすいためです。
あと、水のカルキ抜きをしなくてはならないのです。 私は、塩素の含まれたただの水道水を使ってました。 塩素は人体には影響がなくても、金魚には脅威です。ハイポというのを使うのだそうです。
※水道水をまる1日くみ置きすることでも、塩素は抜けます。
あとは、水合わせをすることも必要です。これはただ単に、温度と水を合わせるということです。
※温度を合わせるだけでなく、pHなど水質も合わせる必要があります。ただ、いつも水道水をカルキ抜きして使うといった場合、水温以外の条件はほぼ一定となるため、あまり気を遣う必要はありません。
金魚の餌の与え方
餌の与えかたですが、これは本当に難しいです。
与えすぎると食べ残して、水がきたなくなります。
また、水温が低いのに与えてしまうと金魚が消化不良になり死んでしまいます。 ゆえに、冬場の餌の量には気を付けましょう。
ヒーターをいれれば冬場でも餌をよく食べますが、 無いと冬眠状態に入りあまり食べないようです。
恐ろしいことに冬場、ヒーターもなく冷たい水で 食べさせると、食中毒を起こし死んでしまいます。つまり冬場は水温の下がる、夕方以降に餌をあげないことです。
※食中毒というのは不正確だと思われますが、水温が変化しやすい飼育条件の場合、水温の高いときに餌を食べて水温が下がり消化不良を起こすことはあり得ます。
金魚の塩水浴
あとは、上手い人に聞いたのですが1リットルの水に5グラムの塩を使うと金魚にとって居心地が良いそうです。
※これは真水だと、体内の塩分濃度との調節に体力を使うためです。金魚の体内の塩分濃度、約0.6%に近づけてあげるということです。ちなみにヒトは0.9%です。
※だからといっていきなり5g入れることは避けてください。急な水質変化となり、金魚にとって負担となります。
※病気の治療のために、より高濃度で短時間行う塩水浴もあります。
こうやって考えると、金魚を飼うのにも「お金」がかかるということです。
※知識も、知識を得るためのお金も必要です!
動物全般に言えることですが、 一回飼うと決めたら徹底的に飼い方を学ぶべきです、そうしないと私のように年がら年中、川へ「お葬式」ということになります。
※飼育すると決めたら、飼い始める前に学んでおきましょう。
※もう一度書きますが、寄生虫や病原菌をもつおそれがあるため川へは流さないでください。
それでは、飼われる「生き物」があまりにもかわいそうです。
ある程度は「お金」がかかることを覚悟しましょう。 癒しを与えてくれるペット達、そのかけがえのない命を粗末に扱ってはいけないのです。これからペットを飼う人達、 動物は甘くないぞ~