緑色の蛇って熱帯のイメージありませんか?
緑色の細い蛇、日本にいる種類はリュウキュウアオヘビ!
ナミヘビ科
リュウキュウアオヘビ
学名:Cyclophiops semicarinatus
本日の主役はこちら、リュウキュウアオヘビ(画像検索!)です。
緑色の背と黄色の腹が美しいですね。
オリーブ色の渋いアオダイショウとは違った、熱帯な雰囲気を纏っています。
ただ、色彩変異が大きい種類で、緑色というより茶色のもの、黄色いものもいます。
幼蛇は緑ではなく褐色で、斑紋がはっきりしていて成蛇とは違った雰囲気です。
名前の通り、沖縄諸島・奄美諸島などに生息しています。
現地では普通の蛇。平地から山地まで様々なところにいます。
体型はマムシのようなずんぐりしたヘビと比べると、細くてスリム。
頭も小さくて目立ちません。
緑色なのは小さいときだけ…な蛇、サキシマアオヘビ
ナミヘビ科
サキシマアオヘビ
学名:Cyclophiops herminae
リュウキュウアオヘビの近縁種です。
アオヘビという名前がついていながら、青い(緑色)のは小さいとき、幼蛇のときだけ。成蛇になると茶色くなってしまいます。
緑色の蛇、リュウキュウアオヘビは噛む?毒はあるの?
リュウキュウアオヘビは無毒のヘビです。
おまけに大人しくて人を噛むことはめったにありません。
人の気配に気づくと逃げますが、捕まえられそうになって追い詰められた時などは注意が必要です。
リュウキュウアオヘビの餌はなんと○○○!?
美しいリュウキュウアオヘビ。
さて餌は何でしょうか。
それは…
ミミズです!!
ペットとして有名なコーンスネークや、日本のアオダイショウ・シマヘビはマウスを与えて飼育することができます。でもリュウキュウアオヘビはそうはいかないんですね。
ミミズを餌にしているということは、ミミズが出没している時に遭遇しやすい蛇、ということです。
ミミズは雨が降っている時やその後に現れます。
それを狙ってリュウキュウアオヘビも出てくるというわけです。
サキシマアオヘビもミミズをエサとしているので、探すなら雨を狙うと良いでしょう。
ヘビじゃないけどヘビの名のつく緑色な種類一覧
「カナヘビ」ってご存知ですか?
ヘビという名がついていますが、こちらはトカゲなんです。
カナヘビは「愛蛇」や「金蛇」と書きます。
可愛らしい蛇のように細長い生き物、金属色の蛇のような生き物というのが由来のようですね。(本州で一般的なニホンカナヘビは、金属というか錆(さび)色な気がしますが)
このカナヘビの中にも緑色が美しい種類がいます。
トカゲ亜科カナヘビ科
アオカナヘビ
学名:Takydromus smaragdinus
その名も!って感じですね。青いアピール。
奄美大島、吐噶喇(トカラ)列島、久米島などに生息します。
全長は〜28cmにもなりますが、ほとんどが尻尾で(なるほど蛇のようだ!)それ以外の部分である頭胴長は6-7cm程度です。
トカゲ亜科カナヘビ科
サキシマカナヘビ
学名:Takydromus dorsalis
西表島・石垣島・黒島に生息します。
樹上性が強く、木の上にいることが多い種類です。
トカゲ亜科カナヘビ科
ミヤコカナヘビ
学名:Takydromus toyamai
宮古島・伊良部島・下地島に生息。
宮古諸島に生息するので「ミヤコ」カナヘビなんですね。