鳥ネタつづく。そもそも烏帽子って何?って人はググってください。
今日はエボシドリです。
頭が烏帽子なエボシドリ。色々な種類が飼育されている掛川花鳥園
掛川花鳥園でエボシドリが見られるのは、「エボシドリとヘラサギの広場」です。
場所の名前にエボシドリ入ってるし説明する必要なかったかも…と、書いてから気づきました。
はい、今日はエボシドリについてでーす。
エボシドリというのは、エボシドリ目エボシドリ科に分類される鳥です。
なんかまたとりとめもないような気もしますが、以前はカッコウ目にいれられていたこともあります。あの托卵で有名なカッコウですね。近年はDNA解析が進んで、系統分類が見直されることはよくあります。(あのハヤブサが実はワシよりインコに近かったとか…)
分布はアフリカの森林やサバンナなので、日本では野鳥としてみることはありません。
微妙に和風な名前なのにね。
さて、管理人が行ったときはみんなおなかいっぱいだったのか、あまり近づいてきてくれず、結果写真があまりないのですが…
種類を紹介していきます。
写真がないのは実際行ってからのお楽しみということで(いいわけ)。
ギニアエボシドリ Tauraco persa
まずは、一番エボシドリっぽいエボシドリです。
全身光沢のある緑色の羽毛で覆われています。
目の周りの赤・白・黒の模様とのコントラストが絶妙ですね。(クリスマスカラーかな?)
烏帽子に見立てられた頭の羽毛は、「冠羽」と呼ばれる飾り羽、目の周りの赤は羽毛ではなく皮膚が露出している部分です。
冠羽は逆立てたり寝かせたりできるので、烏帽子の形は可変です。
この写真では分かりづらいですが、翼のふちに赤い羽根があり、飛ぶと鮮やかにみえるそうです(そうです、飛ぶ姿は見られなかったのです)。
リビングストーンエボシドリ Tauraco livingstonii
ギニアエボシドリそっくりですが、関羽に白いラインが入っているのと、翼の色も深緑色であることで見分けられます。ギニアエボシドリの方は翼の色が紫です。
ニシムラサキエボシドリ Musophaga violacea
こちらはカラスの濡れ羽色のような色、紺色の鳥です。金属光沢な輝き。
頭は鮮やかな黄色と赤。
オウカンエボシドリ Tauraco hartlaub
頭〜背中〜尾が紺色、目の周りに白黒の模様、その他は緑色。
写真は…ありま..せん…
アカガシラエボシドリ
近年入った新人さんだそうです。
おいしそうなきれいな色ですね。
名前の通り頭が赤いです。
近すぎて全身がわからないのでもう一枚。
烏帽子がないエボシドリ、ハイイロエボシドリも飼育されている!掛川花鳥園
そろそろ「エボシドリ」がゲシュタルト崩壊してくる頃でしょうか。
次は、烏帽子がないのにエボシドリなエボシドリを紹介します。
なんか前にそんな名前の虫、いましたね。
トゲアリトゲナシトゲトゲ。
今日は、ハイイロエボシドリのはなし。
(エボシナシエボシドリとかいう名前じゃなくて、ほっとしています)
ハイイロエボシドリ Crinifer piscator
エボシドリ目エボシドリ科ハイイロエボシドリ亜科
前項の光沢のあるエボシドリから一転、地味目カラーで烏帽子もありません。黄色いくちばしが目立ちます。
このハイイロエボシドリ、そもそも日本国内ではほとんど飼育されていないレアな鳥なのですが、掛川花鳥園では至近距離で見ることができます。というか、餌でも持っていようものなら乗られます(餌を買った瞬間腕に止まって、半分以上平らげて去って行きました)。距離ゼロ。ただし、お腹が空いているときに限る。
猛禽と間違えられることがあるらしいですが…
そこまで似てなくない??
いやー、それはともかく、かわいいですね。
でも単に「かわいー!」って言って帰るような人ではないですよね、ここの読者さんたちは。
知的に動物を楽しみますよね?ね?
このくちばしの形は○○を餌にしているにちがいない/翼の形がこうだから森林性だろう/この指の付き方は枝に止まりにくいけれど歩きやすい形だ…みたいな
※上記はハイイロエボシドリに関するものではありません、単なる例です。
猛禽に間違われるらしいですが、ハイイロエボシドリには、肉食ではない特徴がありませんか?
猛禽だったら、くちばしが鉤形に鋭く曲がっています。
足の爪も鋭くて弧を描いています。
こういうところを押さえて動物をみると面白いんですよ!
ということで、さあ、彼らに会いに行きましょう。
おまけ:エボシドリって飼育できる?ペットにできるの?寿命は?
エボシドリの寿命は約15年といわれます。
体格が似通ったハトの寿命も15年ほどですので、エボシドリもこのくらいと思って良いでしょう。(エボシドリの方が飾り羽があったり尾羽が長かったりで、ハトより大きく見えます)エボシドリも種によって多少違いはあるでしょうが、大きな差はないと思われます。
ペットとして飼育できるか、について…
全く流通していないわけではないようですが、かなり少数であることや、飼育に関する情報が少なすぎるので、一般の方が飼育できるものではないでしょう。
鳥自体がそこそこ大きいので、飼育場所もそれなりの広さが必要となります。
同じ大きさだと哺乳類よりだいぶ長生きする鳥ですが、代謝が早いことや怪我や病気を本能的に隠すため、異変が見つかったときには手遅れな場合が多いです。飼育は飼育方法が確立されていて、かつ丈夫なことがわかっている種類をお勧めします。どうしても!という場合は、覚悟と責任を持って迎えてあげてくださいね!