・雪上に残る足跡は果たして誰のもの? イノシシを見抜くには「副蹄」の歩き方!!
地味な話なんですが、仮に山でシカに出会うのと、イノシシに出会うのとでは危険度がまるで違います。シカはよっぽどのことが無い限り害になることはありませんが、イノシシは凶暴です。強いです。明らかにキケンなのはイノシシです。
足跡は雪だけでなく泥にも残るので、夏冬ともに気をつけられるポイントといえます。簡単な見分け方を1つご紹介しましょう。
偶蹄目の特徴として2つに割れたヒヅメがあるのですが、これは人間でいえば中指と薬指です。親指、人差し指、小指にあたる部分は退化していますが、種によっては完全に退化せずに「副蹄(ふくてい)」として残っているものがいます。
イノシシとシカは両方ともヒヅメが2つに割れていますが、イノシシはこの「副蹄」がはっきりと残っています。副蹄はヒヅメの上、かかとあたりにあるのです。
なので雪上や柔らかい泥や土の上だと多少沈んで、
2つのヒヅメと、その後ろに2つの副蹄の跡が付くのではっきりとシカと区別することができます。
みんな、山でヒヅメ4つありそうな足跡を見たら気をつけよう! イノシシは不用意に近づくと怒らせちゃうかもしれないよ!!
・イノシシ肉は美味しい? 臭い? 野生は寄生虫に注意してね!
「個人的に今食べてみたい肉」
ナンバーワンこそイノシシ肉です。
シカやらクジラやらは食べる機会も多いのですが、北海道在住だとイノシシ肉は見ることがないんですよねー。通販しかないかな……。
お皿に並べたときの美しさから「牡丹肉」、かつて日本で獣肉食が忌避されていた時代には「山鯨」とも呼ばれて親しまれていたお肉です。味噌仕立ての牡丹鍋が有名ですよね~、食べたいな~。シメにすいとんでたべたいな~。
確実に言えるのは「イノシシ肉は美味しい」ということでしょう。そりゃ個人レベルの好き嫌いや、個体レベルの美味しくなさはあるでしょうが、全体として見ると美味しいものに間違いありません。イノシシを家畜化してブタにしたんですから、タヌキなんかと比べると間違いなく美味しいものでしょう。
そして臭みについてですが、前提として狩猟したものは素早い処理が大切。
それができていないとどんなお肉も美味しくありません。
そして野性の強い生き物ですから、多少の香りのクセは否めません。そのために日本では臭み消しに使われている日本酒や味噌、ごぼうなどと一緒に調理されることが多いんですねー。
ブタよりもあっさりした脂の香りが絶品らしいんですよ~……。1人前5,000円くらいだけど買っちゃおうかなー! 我慢できなくなってきたなー!
みなさん機会があったら是非食べてみてくださいね!
でも生食は肺吸虫という寄生虫感染の恐れがあるので
絶対に火を通して食べましょう!!
また次回!!
[…] 先日イノシシについての記事を書きましたが、 […]