タマちゃんって覚えてます?
そもそも知ってます?
その昔(2002年)、多摩川に現れたアザラシなんですが、可愛さから人気が出てニュースに取り上げられたり歌が作られたりなぜか横浜で住民票が発行されたりしたアザラシなんですよ。
最後に発見されたのは2004年、今はどうしているんでしょうねえ……。
ハイ、今回のテーマは「アザラシ」。知ってるようで知らないですね~。
そして地味ながら今回もゴールデンカムイシリーズでーす。参照。
いま確認したところ単行本7巻、63話冒頭にて殴り殺されて美味しく食べられていましたよ。南無。
みなさん馴染みがないでしょうアザラシ。知名度のわりに詳しいことはわかんない生き物ですよねー。私は絞り出して「少年アシベ」でしたよ。ゴマちゃん。
さて、実は思ったよりいろいろあった「アザラシ」を見てみましょう。
・こんなに種類があんの!? ゴールデンカムイで鍋にされてたアザラシはなにアザラシ? エスキモーでは生肉でむしゃむしゃ食べられてる。
「アザラシ」といえばなにアザラシですか?
大抵の方はゴマフアザラシとか、先述のタマちゃんであるアゴヒゲアザラシじゃないでしょうか。
しかーし、本当はもっとたくさんのアザラシがいて、思っているよりずっと多彩な一面もあるんですよ。
アザラシは「食肉目イヌ亜目クマ下目鰭脚類アザラシ科」
に属しているものの総称です。
ややっこしい分類ですねー。ちなみにクマ下目にはクマ、レッサーパンダ、イタチ、セイウチも含まれているカオスな下目です。
鰭脚類(ききゃくるい)はいわゆるアザラシ、アシカ、セイウチの仲間ですね。ちなみにトドはアシカ科。
そのサイズは様々で、
小型のものではワモンアザラシの体長130センチ体重50キロですが、
最大ではミナミゾウアザラシの体長650センチ、体重4000キロにもなる
幅の広い生き物です。
日本で見られるものはゴマフアザラシ、ワモンアザラシ、ゼニガタアザラシ、クラカケアザラシ、アゴヒゲアザラシの5種。日本近海ではオホーツク海を中心に日本海にも姿を現すことがあります。
ゴールデンカムイでぶん殴られて塩茹でされていたアザラシですが、釧路側から襟裳岬を経由して日高に現れていることを考えると可能性が高いのは「ゼニガタアザラシ」でしょう。でもワモンアザラシっぽくも見える……。日本近海のアザラシはクラカケアザラシ以外見た目がちょっと似てるんですよねー。
海で取れる美味しそうな動物アザラシ、やはり人間の生活にいろいろな形で関わっています。
作中では食べられたり毛皮で衣装が作られていましたが、毛皮の耐水性・保温性の高さから衣服だけでなくスキー板の裏に貼り付けたり、かんじきや手綱などに加工されていました。
また皮下脂肪が非常に多いですので、燃料や石鹸の材料としても使われていたんですよ。アザラシ石鹸ってなんか可愛いですね。
そして最も(?)アザラシを有効活用しているといっても過言ではないのが
エスキモー。
シベリアやグリーンランド、アラスカなどの極寒地に住んでいる彼らにとってアザラシは生活の欠かせない糧でした。
なんと仕留めて解体したアザラシの肉が、そのへんに吊るしとくだけで冷凍されちゃうんですって。カチコチに冷凍されたことによって寄生虫も死滅しますので、それをナイフで削って生のまま食べるんだそうです。
加熱すると極寒地では摂取が難しいビタミンなどの栄養が壊れてしまうため、生肉のまま食べることは合理的なんだそうです。魚と牛肉の中間のような味と評されていますから、刺し身で食べると考えたらメチャメチャ美味しそうですね。個人的には生姜醤油で白米と一緒に……。
そして詳しくは描写しませんがアザラシ料理……料理? として
世界で最も有名なものが「キビヤック」です。
詳しくは説明しませんが(念押し)、
現在「世界で4番めに臭い食べ物」です。
さあ! 鼻の粘膜を破壊したい人は検索検索ゥ!
・世界中に生息地があるアザラシ。水族館で人気のあいつらの性格はどんなの?
そんなわけで世界中で(色んな意味で)愛されているアザラシ。
流氷とともにやってくるイメージの我々日本人ですが、七つの海を股にかける(股があるのか)アザラシはもっといろいろな地域に住んでいます。
北極海やオホーツク海にいたと思えば、南極海や名前の通り
「ハワイモンクアザラシ」なんてのもいる次第です。すげー幅広い。
先述の「ミナミゾウアザラシ」はオーストラリア沿岸に生息していますし、ロシアのバイカル湖に生息するバイカルアザラシは淡水種のアザラシなんですよ。アザラシは日本では「海の豹」と書きますが、豹よりもかなり広い範囲で繁栄しているのがわかりますね。
日本にも訪れるアゴヒゲアザラシ、ワモンアザラシを含むアザラシは北極にも分布し、ホッキョクグマの主な獲物として食べられるくらいたくさん生息しています。
北極にも南極にも淡水にも赤道付近にもいるなんてかなり適応力が高いですよね。
当然、水族館にもひっぱりだこのアザラシ。少年アシベなどで知名度があることからゴマフアザラシが特に人気の印象があります。
しかしながらその性格は非常に神経質で臆病。
僅かな物音でも警戒心を持つため、飼育員の方々は人に慣れさせるトレーニングに苦労するんだそうです。人間が30メートル以内にいるだけでも逃げちゃうくらい臆病。ホッキョクグマに襲われないためにはこのくらい警戒心が必要なんでしょうか?
わたしたちが水族館でアザラシを見られるのは飼育員の方々の努力あってのものだったんですね~。ありがとうございまっす。
・アザラシたちの知られざるスゴさ。その生態、食事、脅威の潜水時間・深度。
やっぱりキュートな印象が強いアザラシ。
実はなかなかスゴいスペックの持ち主なんですよ。
まず、彼らは非常に食性が広いことで有名です。平たく言えば好き嫌いが少ないのです。「口に入るものならなんでも食べる」と言われちゃうくらいなんでも食べます。
ゴマフアザラシは小型魚、イカやタコなどの頭足類、エビ・カニなどの甲殻類などを食べます。シーフード大好き。
また、「カニクイアザラシ」というのもいるんですが、こちらはオキアミを歯で濾し取って食べるクジラみたいな食べ方。魚なども食べますが、カニは食べない。うそつき。
ミナミゾウアザラシはなんと、サメまで食べちゃいます。体長650センチはダテじゃないですね。ただしシャチや大型の肉食ザメには食べられちゃうこともあります。
いろいろ食べますねー。こんなにいろいろ食べるんですから、エサ探しも大変です。特にタコや甲殻類などは底生ですから、深くまで潜らなきゃいけません。
なのでアザラシはときに
深海1700メートルまで潜水します。
その時間は最長2時間。
なんと肺の中身をからっぽにすることで水圧にも対応するという馬鹿げた性能!!
まあこれは最大種のミナミゾウアザラシの場合ですけどね。
しかしアザラシが遊泳力、潜水能力ともに折り紙つきであることに間違いありません。
さて、アザラシのことを「流氷の上のかわいいヤツ」とは思えなくなってきたのでは?
ちなみに食べてみたい方にはオススメ!
誰か食べたら教えてくださいねー!!