「世界最大」。
いい言葉ですねー。ロマンがありますよね。
世界最大という言葉の魔力は計り知れませんね。
シロナガスクジラだって世界最大でなければここまで有名になっていないと思いますし、ゾウだって世界最大の陸上動物でなければここまでの人気はなかったことでしょう。
「ヘラクレスオオカブト」なんて、世界最大のカブトムシとして子供たちのドリーム最先端を走り続けているじゃないですか。
「最大」であることって、深い意味もなくスゴい! と思いますよね。
そんな「最大」界から今回は2種類がエントリーしてくれています。
※昆虫嫌いは閲覧注意!!
ゴライアスバードイーターは「世界最大のクモ」。
オオベッコウバチは「世界最大のハチ」です。
苦手な人は寒気がするでしょうが、大好きな人は興奮して夜も眠れないロマンの塊な生物です!!
ましてやこの2種は因縁の相手でもあります。少年マンガレベルのワクワクが押し寄せてくる……。
「ゴライアスバードイーター」「オオベッコウバチ」セットで見ていきましょう!
・「鳥を食べる」!? ゴライアスバードイーター。毒性まであるデカいヤツ!
ゴライアスバードイーター。
名前のインパクトが尋常ではないゴライアスバードイーター。
南米はアマゾンに生息している世界最大のクモです。
「ゴライアス」は旧約聖書に登場する巨人「ゴリアテ」に由来しており、「バードイーター」は「鳥を食うもの」という意味。
和名は「ルブロンオオツチグモ」です。こっちもなかなかエグい名前ですね。
分類は「クモ目オオツチグモ科」。このオオツチグモ科とはいわゆる「タランチュラ」のことです。
ゴライアスバードイーター、最大全長は30センチにも達するモンスターです!! 脚を含めなくても10センチ近くなる大迫力!! ゴライアスだぜ!!
なんと、この大きさのためにクモにも関わらず「足音」がするほど重いんですよ~。もうこの桁外れのサイズ感にメロメロです。
さて、そんなゴライアスバードイーターですが、「バードイーター」という異名は微妙に正しくないところがあるんです。
鳥をメインに食べているわけではなく、たま~に小鳥を食べることもあるよ? 程度なので、普段は多彩な節足動物やネズミ、トカゲなどいろいろな動物を捕食しています。
いやー、「巨大グモが鳥すら食べる」というインパクトが強すぎて「鳥喰いクモ」としてセンセーショナルな人気を得てしまったんでしょうね。気持ちはわかる。
そんなゴライアスバードイーターの狩りに使われる鋭く大きなキバには毒があります。デカい上に毒グモ!! さらなるロマンが倍率ドン! さらに倍!!
ただでさえキバには小型犬並の威力があるにも関わらず、獲物を確実に捕らえるために毒も使うのです。しかし人間に対する毒性は強くなく、もっと小さな動物用の毒なんですね。
そんな強い! 大きい! ゴライアスバードイーター。
しかし自然は我々の想像以上に広く複雑なのでした……。