えー……。
最強のクレイジーネームがやってきました。
今回のテーマは「ハダカデバネズミ」。
「裸」「出歯」「ネズミ」。
ハダカデバネズミ。
このクレイジーネームは既に全国区の人気があると言っても過言ではないでしょう。
強烈すぎるネーミングで大人気。
スベスベマンジュウガニ、
スカシカシパン、
トゲアリトゲナシトゲトゲ、
ハダカデバネズミ。
全日本クレイジーネーム四天王です。
ちなみに五人目の刺客として
「ニセクロホシテントウゴミムシダマシ」が。
日本クレイジーネーム界もなかなか層が厚いです。
そんな中に哺乳類唯一ランクインしているハダカデバネズミ。
名前負けしない、いや、名前以上に奇妙な生態、真実について見ていきましょう。
・完成されすぎているハダカデバネズミの社会。女王、兵隊、ふとん係……ふとん係!?
「真社会性」という言葉があります。
平たく言ってしまえば「アリ」とか「ハチ」みたいな、特殊な集団生活を送っている社会性を持ち合わせている生き物のことです。
例えばアリは、
子供を産む役目の「女王アリ」、
子育てや食料調達を行う「働きアリ」、
巣の防衛をする「兵隊アリ」、
次世代の女王である「処女女王アリ」、
繁殖期のみ生まれる「雄アリ」に分かれています。
真社会性最大の特徴は「不妊階級」があることです。
アリは女王アリのみが産卵し、働きアリや兵隊アリは全てメスですが産卵はしません。
妊娠・産卵というリスクが高い行為を集中させ、その他の個体は種を守るために全力を注ぐことによって繁栄を効率化させて(いると思われて)います。
有名なものは「アリ」「ハチ」「シロアリ」とかですね。
真社会性の動物は節足動物において知られていましたが、1981年に哺乳類として初めて
「ハダカデバネズミ」が真社会性であると報告されました。
ハダカデバネズミも身分制度があり、役割が分かれています。
まず繁殖を行う「女王ハダカデバネズミ」と
数匹の「王ハダカデバネズミ」。
巣穴に来る敵と戦う「兵隊ハダカデバネズミ」。
カースト最下層の雑用「労働ハダカデバネズミ」。
さらに子ネズミ……、いや子ハダカデバネズミを温めてあげる「ふとんハダカデバネズミ」。
他にも「食料調達ハダカデバネズミ」
「トイレ掃除ハダカデバネズミ」
「お掃除ハダカデバネズミ」……。
あ~もうハダカデバネズミがゲシュタルト崩壊してくる……。
哺乳類で真社会性のものはこのハダカデバネズミと、同じデバネズミ科のダマラランドデバネズミのみです。
仲間も特殊なのか……。
次項もまだまだ名前だけじゃないハダカデバネズミのポイントを紹介しますよ!