・ヨウムの鳥としてはびっくりするほど長い寿命。最長では50年超え!?
ヨウムは気軽に飼えません。
ズバッと、ズバーっと言い切りました。
それもそのはず、断言できてしまうくらいには大変なのです。
第一に、「ヨウムは長生き」。
ヨウムは50年以上生きると言われています。
あなたが25歳の時に飼ったとして、75歳まで健康に生きてヨウムの面倒を見れるでしょうか?
おなじく長寿なペットであるオウムは、ショップで購入する際に「お子さんいる?」と聞かれる光景がありました。
要するに「親子2世代で飼う覚悟ある?」と確認されていたわけですね。
ヨウムが10歳のときにお子さんが生まれたとしても、40歳になるまで面倒を見なければいけないわけですから、こりゃー大変なことです。
それも、ヨウムは運動不足になりやすいので毎日カゴから出して運動させてあげる必要があります。おデブちゃんになっちゃいますからね。
放さなくても運動できるくらい広いケージだったらいいのですが、そうでなければ丸一日家を空けることもできず、ひとりで飼育するにはハードルが高いですよね。
第二に「なんだかんだうるさい」。
ヨウムは特別にうるさい品種ではありませんが、だからといって静かにしてくれるわけでもありません。
壁の薄いアパートなんかで飼おうものなら全室くまなく聞こえるくらいの音量は出します。
最悪、あなたの声マネで叫ぶわけですから他の住人から顰蹙買うことうけあいです。
なのでできるだけ防音がしっかりしている家で飼うことが求められます。
日本で防音がしっかりした家に住んでお子さんがいる……。
ただの勝ち組じゃないっすか。
くやしい……!
そんなわけで以上の2点をクリアできそうな人はヨウムをスムーズに飼えますよー。頑張りましょー。
・嘘かまことか? 有名ヨウム「アレックス」。驚きの知能による会話の数々。
おそらくヨウムの中でもっとも有名であるのは「アレックス」くん。
心理学者であるペッパーバーグ博士が飼育していたヨウムで、
50種類の物体
7つの色
5つの形
を認識することができ、数を6まで数え、5才児並みの知性を持っていたとのこと。
「これは何色?」と質問すると「青」「緑」と正しく回答し、
「青色のブロックはいくつ?」と質問すると「4つ」、
「緑色の丸いブロックは?」「3つ」と、
完全に質問を理解し、正解を選んでいたのです。
あくまで学者である博士が数々のコミュニケーションや実験を行っていたアレックスくんだからできたことなのかもしれませんが、ヨウムの知能のポテンシャルを物語るスペックです。
アレックスくんは31歳で亡くなりましたが、
最期の言葉は博士へ
「また明日。愛してるよ」
だったそうです。
わたしたちは動物と心を通わせる事はできるのでしょうか?
アレックスくんを知ると、少しだけ可能性を感じます。