喋る動物といえばオウム。
有名ですねー。人間のマネをしておしゃべりする鳥ですよ。
イメージと強いのは、某海賊の船長が肩に止まらせてるヤツでしょうか? ひとこと余計なせいでどつかれるんですよね。
色鮮やかなボディや丸っこいクチバシ、たどたどしくおしゃべりする様子がキュートなことからペットとしての人気が高いオウム。
しかし今回のテーマはオウムではありません。
オウムの仲間は、鳥の中でもカラスと並んでもっとも頭のいい種類なのですが、
その中でももっとも賢い仲間をご紹介しようと思います。
その名も「ヨウム」。
色はグレー。
地味かよ!!
でも鳥界で一、二を争う賢さなんですよ。
そんなシブい「ヨウム」を見ていきましょう。
・ヨウムは販売されてて飼育できる! 参考価格も併記。
ヨウムは「オウム目インコ科ヨウム属」。
オウム目は「オウム科」と「インコ科」に分かれているので、インコ科に属しているヨウムはインコの仲間です。
「ヨウム」って名前でオウムじゃなくてインコってなんなんだチミは。
とはいえ、オウムとインコの違いって分かりにくいですよね?
大まかな違いを列記しますのでご参考にどうぞ。
オウムとインコの違い
- 冠羽(トサカ)があるかどうか
- オウムのほうが大きく、インコのほうが小さい
- オウムよりインコのほうが体色の数が多い
- 実はオウムよりインコのほうがおしゃべりが上手
……。
曖昧ですね!
一番分かりやすいのは「冠羽の有無」ですかね。
大人のヨウムは30センチくらいのサイズですので、インコの中ではかなり大型ですが、冠羽がないのでインコです。
このヨウム、知能の高さに定評があります。
「三歩で忘れる鳥頭」などと鳥は頭の悪い生き物の代名詞のように使われることがありますが、そんなことありません。
なんと、「人間のマネ」だけでなく、
「言葉を覚えて」「意味のある会話ができる」のです!
人語を用いて会話できる動物。これは非常に数少ない例です。
類人猿のゴリラやチンパンジーが手話を使って言葉を理解することはありますが、発声器官の問題なのかコミュニケーションが取れるほどの語彙を発音できた例はありません。
ヨウムはその知能の高さと声真似の上手さで人間と意味のある会話ができた数少ない動物のうちのひとつです。
その知能の高さは次ページに持ち越すとして、この発声能力の高さも目を見張るものがあります。
なんと「電話の呼出音」や「車のサイレン」も完璧に再現することができるのです。どしぇー!
毎日あなたが目覚まし時計で起きていたら、ヨウムが目覚ましのモノマネで起こしてくれるかもしれませんね!
それがあなたがセットした時間であればいいのですが……。
・ヨウムの価格
さて、そんな魅力を持つヨウムですが、大型インコとしては有名なので販売しているショップもあります。
そのお値段、30~50万円!
さあ、これを高いと見ますか、安いと見ますか?
ヨウムは西アフリカに生息しているのですが、人気があるので流通に制限がかけられています。
野生個体は「学術研究のため」でなければ輸入できず、取引できるものはブリーダーによって繁殖した個体のみとなっています。
珍しいうえに流通量が制限されているのでこのお値段になっているわけです。
「よし、高いけど飼おう!!」
そう思った方、ちょっと待って!
次項で「ペットとしてのヨウム」について、勉強してから決断しましょうね。