生き物界隈には「大逆転」といえる事象があります。
なが~い間キモイキモイとバカにされ続けた生き物が、ある地点から
「キモかわいい」
という評価になるのです。
そうなればウハウハです。展示されている動物園では女子高生までもがキモかわいい生き物に殺到し、写真をバシャバシャ撮られてインスタにアップされるようなハリウッドスター並の人気者に!
改めて言いましょう。
冷静に見たらちゃんとキモイんですよ?
流行りってすごいですよね。
そんな大逆転生き物の中でも生え抜きのスター! それが!
「ダイオウグソクムシ」!!
漢字だと「大王具足虫」!!
怖い!!
その名前や見た目のインパクトから、
現在ではキモかわいい第一線をリードし続けているダイオウグソクムシ。
今回はダイオウグソクムシの魅力について見ていきましょう。
・ダイオウグソクムシってなによ? 関東と関西で見れる水族館もあるよ!
そもそもダイオウグソクムシってどんな生き物なんでしょうか?
分類は……等脚目スナホリムシ科……。西大西洋あたりの水深200~1000メートルに分布……。
等脚目は通称「ワラジムシ目」。ワラジムシ、ダンゴムシなどが含まれているとのこと。
みなさんワラジムシとかダンゴムシは知ってますよね。大体1センチくらいの。道端の石をひっくり返したらいるあいつらです。ダイオウグソクムシはあいつらと同じ仲間なんです。
しかしダイオウグソクムシ最大の特徴であるのがそのサイズ。
なんと最大50センチになるものもいるそうです。
「ギャー! 50センチのワラジムシだなんて―!」
悲鳴上げちゃいますよね。私もそうです。
ただ、大きいということは細かいウゾウゾした動きではないんですよね。ネズミはチョロチョロ動き回るけど、ゾウはのっそりしてるじゃないですか? それと同じで、大きいと案外気持ち悪くなくなるんですよね。ちっちゃいと虫っぽさが強くなるんですけど。
あと、真正面から見ると目つきが鋭いんですよね~!
「なんだよテメー」とでも言いたげな顔つき。
ヒゲみたいな形の触角があるんですが、これがちょっとかっこよさげな雰囲気を醸し出しています。
水中で砂を巻き上げながらのっそのっそと移動する姿はまさに怪獣。ゴジラと対決してたって違和感ないですよ。甲羅でビームを跳ね返しそう。
そんなダイオウグソクムシ、近年の人気も手伝って国内でも展示されている水族館が増えています。
恐らく現在もっとも手軽に見れる怪獣ですよ、もし近場だったらぜひとも行ってみてくださいね!
・関東圏のダイオウグソクムシ飼育水族館
・葛西臨海水族園
東京は江戸川区にある大人気水族館です!
マグロの大水槽が有名ですね。マグロだけでなくシュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)なども同じ水槽です。ダイオウグソクムシだけでなく、大迫力の巨大水槽もお楽しみに!
・新江ノ島水族館
神奈川県の有名水族館ですね。
JAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)という堅そうな国の機関と協力して深海環境を再現、水族館では飼育しづらい深海生物を長生きさせよう! というプロジェクトを行っています。
また、深海探査機「しんかい2000」の展示も行われています。深海好きにはピッタリの水族館ですね。
・関西圏でダイオウグソクムシが見れる水族館
・海遊館
ご存知、日本どころか世界ですら最大級を誇る巨大水族館!
こちらでも2015年からダイオウグソクムシを展示しています。
知ってます? 海遊館って「8階建て」なんですよ。高っか!!
・鳥羽水族館
日本でダイオウグソクムシを語るなら欠かせない水族館がココ、三重県鳥羽市にある鳥羽水族館です。国内で唯一ジュゴンを飼育していることでも有名です。
その他には「生きている化石」を中心に展示している「古代の海」や、「へんな生きもの研究所」など攻めている展示で評価を得ています。
鳥羽水族館については後々しっかり語りますので、ここではこの辺で。