以前、カタツムリの飼育についての記事を投稿したのですが、いくら手のかからないカタツムリといえども、ペットに悩みはつきものですよね。
カタツムリ飼育で最も聞く悩みが、
「カタツムリに食べさせていいものってなに?」
「カタツムリが餌を食べない」
「カタツムリが動かなくなっちゃった……」
といったものです。
残念ながら、日本ではカタツムリ飼育はまだまだマイナー。悩みを相談できるカタツムリ友達もなかなかいませんからね。
でも1人で不安になることはありません、今回はそういったお悩み・疑問を解決していきましょう。
・カタツムリの餌ってどういうものが一番いいの? ナスやトマトは大丈夫?
カタツムリの餌に適しているのは新鮮な野菜や果物です。
キャベツや白菜、レタスなどの葉物野菜。
ニンジン、サツマイモなどの根菜。
リンゴやバナナなどの果物類。
もちろんナスやトマト、キュウリといった野菜も食べます。
そして殻を作るためのカルシウムを摂取できる卵の殻や貝殻など。
このラインナップに「けっこう贅沢な食生活だな……」
と思われるかもしれませんが、野菜くずでも十分です。捨ててしまいがちなキャベツの外側の葉や、切り落として捨ててしまうニンジンの頭、リンゴの芯、バナナの皮なんかも食べます。
カタツムリは甘いものやみずみずしいものが好きらしく、逆にホウレン草などの苦味のあるものはあまりよく食べません。他に食べるものがなければもそもそと不満げに食べるのですが、生まれてからずっと飼育されていて贅沢な食生活を送っているカタツムリはなかなか食べないこともあるそうです。
ちなみに野生のカタツムリは青々とした葉っぱや枯葉などを食べています。また、種類にもよりますがキノコや藻を食べるものもいます。
野生ではカルシウムを含んだ食べ物が少ないので、コンクリートに含まれる炭酸カルシウムを食べたり、死んだカタツムリの殻を食べるんだとか……。
また、カタツムリは紙を食べることもできます。
カタツムリは木の繊維質の主成分である「セルロース」を分解してエネルギーにすることができるので、シンプルな紙なら食べることができるんですね。
ただし現代の紙はいろいろな加工が施されているものが多いので、紙を餌をしてあげるのはダメですよ!
カタツムリの食事に関する基本がわかった上で、次のテーマを見てみましょう!
・カタツムリの餌の頻度ってどのくらいにしたらいいの? お掃除は?
理想は「1日1回、食べ残しが少なくなるように」です。
カタツムリは人間のように1日3食を決まって食べる生き物ではないので、1日に必要な量を一度にあげれば大丈夫です。餌の鮮度を保つためにもそのくらいがちょうどいいと思います。与えすぎは食べ残しがたくさん出て不衛生ですし、逆に餌が少ないとカタツムリがかわいそうですよね。
飼いはじめの間はそのカタツムリがどのくらいの量を食べているのかをチェックして、食べ残しが少なくなるように餌の量を調節してあげるのがいいですね。
餌をあげるタイミングで前日の食べ残しを掃除してあげるのがいいですね。
カタツムリの飼育はどうしても湿度が高くなるので、餌の食べ残しが腐ってしまったりカビが生えたりする可能性があります。カタツムリはカビが苦手で、カビの生えた飼育箱では弱って死んでしまうことがあります。
食べ残しに生えるカビだけではなく、飼育箱も清潔に保つために1か月に一度を目安に清掃してあげるようにしましょうね!