同じ文章ではありますが、目的や意味には違いがあります。
レポートを書いたつもりが感想文になってしまっていませんか?
(ちなみに私は気をつけないと感想文がレポートになってしまう派です)
レポート・論文とは?そしてその目的は何か
感想文や作文と異なり、レポート・論文は学術文書です。したがって、学術的問題に対する解答をするためのものです。
必ずしも解答に至らなくても良いですが、考察を述べることが重要となります。
学校で書くレポートの場合は特に、書き手の能力を養うことも大きな目的です。
高められる書き手の能力としては、書いている内容に関する学術的な理解、文章を書く力、問題提起する能力、問題に対して解答する能力、と数多くあります。
レポートの構成
レポートの構成にはおよそ下記のルールがあります。
- タイトル
- 序論
- 本論
- 結論
- 引用文献
- 図表
要約をタイトルと序論の間に入れる場合もあります。
結論を本論に組み込んでも良いですし、図表も本文中に組み込む場合と最後にまとめて載せる場合があります。
謝辞を載せるときは結論と引用文献の間です。
レポート・論文のテーマの見つけ方
実験結果があらかじめわかっていて行った実験などでない限り、テーマは未解決の問題に関するものです。
そして自分自身が面白い、興味が湧く問題、心惹かれる問題であることが大切です。
解明が多くの人に望まれている問題なら尚良しですが、一見何の役にも立たない問題が、将来大きな意味を持つようになる可能性もあります。
ある程度絞り込めてきたら、関連の文献を当たってみます。どこが解明されていて、どこがされていないのかわかりますし、自分自身の考えも整理されてきます。
先生や周りの人に相談してみるのも良い方法です。
レポート・論文の書き方
人に読まれるものであることを意識し、わかりやすくしようという意識を持って書きます。
序論
何をするのか、なぜするのか、どのようにするのかを書きます。
取り組んだ問題について、なぜその問題に取り組んだのか、着眼点の理由を述べます。
文献を当たって、これまでどういったことが調べられているのか等、背景もあると良いです。より自分が焦点を当てた問題がはっきりします。
本論
序論で述べた方法に沿って取り組んだ結果を書きます。
数値で結果が得られている場合は、表やグラフにまとめます。写真や図も必要に応じて載せます。図表や写真は番号とタイトル、簡単な説明をそれぞれにつけておきます。
結論
得られた結果から、何が言えるか・考えられるかを書きます。考察です。
今回の方法に問題はないか、改善点はあるか?今後どのような研究が必要とされるのか、といったことも重要です。
引用文献
本の場合は書名、著者名、出版社、出版年を書きます。
インターネット上の情報を用いた場合は注意が必要で、Webページ名のほかURLと情報を用いた日付を記入します。これはネット上の情報が変更されることがしばしばあるためです。