サンショウウオの飼育 餌やりについて
餌も成長に合わせて違います。幼生と成体をそれぞれ見ていきましょう。
幼生の場合
幼生は食欲旺盛です。食べれるだけ与えることが成長に繋がります。給餌頻度は毎日一回はあげてください。量は食べ残しが出ない程度にあげましょう。食べ残しが出た場合には、水が悪くなる前にスポイト等で吸い出してください。
与える餌は微生物(インフゾリア)、ブラインシュリンプ、イトミミズ、赤虫等を成長に合わせ、スポイト等で与えましょう。
成体の場合
成体の給餌頻度は2,3日に一回置きくらいになります。また、給餌間隔によって食欲にかなりの差があります。餌の量は満足するまで与えましょう。頭より大きい餌は消化不良、窒息に繋がります。適切な大きさの餌を与えましょう。
与える餌は、市販の活エサ(コオロギ、ミルワーム)となります。野外採取した昆虫(クモ、ヤスデ、甲虫の幼虫)等でも可能です。この時、公害や農薬に汚染されていない場所で採取することをお勧めします。
餌やりはピンセットを使い、サンショウウオの前へと持っていきましょう。この時、餌を小刻みに揺らすと上手く食べてくれます。サンショウウオは動くものに対する視力は高いためです。
最後に
サンショウウオはとてもデリケートな生き物です。汚れた土、汚れた水はサンショウウオの住処を奪います。サンショウウオは環境の指標性が高い生物として知られています。これは、サンショウウオがある場所の環境の安定さを示す目安の生物であることを意味します。
サンショウウオについて知識を深めることは、彼らの環境を知ることでもあり、自然の環境について考えていくことにも繋がります。全く知らなければ、全く興味もわきません。
皆さんが、サンショウウオに少しでも興味を持っていただけたら幸いです。