さて、肝心なサンショウウオの販売場所ですが流通し易いサンショウウオはペットショプでも売られています。しかし、こういったものは自然採集された個体(WC個体)が大半です。
それは、サンショウウオの繁殖は難しく、人工的に繁殖された個体(CB個体)はほぼ出回らないからです。そして、このWC個体を買うことはサンショウウオの乱獲に繋がります。個人の一匹、二匹の自然採集とは違い、業者は採集して儲けを出さないといけません。そうなった場合、多くのサンショウウオが数を減らすでしょう。個人的には、安値であってもwc個体は買うことはお勧めしません。
ペットショプ等でCB個体を手に入れるのが手っ取り早いですが、中々入手しにくいです。では、どうやって手に入れるかというと2つ方法があります。
一つはブリーダーからサンショウウオを貰い受ける方法です。個人的な繋がりがなくても、生き物の即売会等のイベントで買ったり、知り合ったりすることが出来ます。
もう一つは自然採集です。種によって採集事態は禁止されているので注意です。指定されていないものであれば採集は可能ですが、幾つか注意があります。
採集は飼育目的であること
多数のサンショウウオを採集しないこと
幼体を採集すること
採集した場所を公開しないこと
この4つを守りましょう。
サンショウウオの飼育 準備するもの
サンショウウオは種類もそうですが、成長に合わせて飼育環境が違います。ここでは、代表的なクロサンショウウオの成体の飼育環境を紹介します。必要となるのは以下の物となります。
飼育ケージ
床材
シェルター
温湿度計
ケージは水槽かタッパーでも代用できます。この時、脱走しない作りにすることが大事です。単独飼育なら30cmぐらいのケージで構いません。複数飼育の場合は大きめなものを用意しましょう。60cm水槽なら、4~5匹ぐらいが丁度いいです。
床材は色々ありますが、掃除のしやすさから言えば水に浸したキッチンペーパーが良いでしょう。それ以外は、水苔、赤玉土があります。
サンショウウオは狭い物陰を好みます。シェルターは流木、石、瓦などを組み、多めに作りましょう。
温湿度計は高性能なものを選びましょう。ケージ内の温度は20度を超えないようにしましょう。適温は15~17度位です。湿度も蒸れないように、乾燥しないように適度の湿度(50~60%程)を保ちましょう。
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