ボールパイソンの飼育
ボールパイソンも特別変わった飼育をする必要はありません。コーンスネークと同じ地上棲なので、必要となるものも少ないです。飼う際に必要なものはこちらになります。
飼育ケージ
水入れ
床材
保温用具
温湿度計
順に紹介してきます。
飼育ケージは専用の爬虫類ケージや水槽等がおすすめです。衣装ケース等でも代用できます。ケージの広さは生体のとぐろを巻いた時の3~4倍程度が良いでしょう。ボールパイソンに限らず、蛇は脱走が得意なので、隙間を作らない頑丈な物を選びましょう。
水入れは生体が入れる程の物を選びましょう。ペットショプで専用のものも売られていますが、大きいタッパー等でも代用できます。
床材は鑑賞を気にするならウッドチップ等の木材が良いでしょう。掃除のしやすさを選ぶなら、新聞紙が便利です。ただ、ウッドチップ等の木材は水分を含みやすいため、カビやすいです。また、ダニも発生しやすい床材です。使う際は定期的に交換することを心がけましょう。
保温用具ですが、必要となるものは2種類です。まずホットスポットを作るパネルヒーターです。ケージの1/3ぐらいの大きさのものを選びましょう。
次に、ケージの全体を暖める保温球です。ただ、保温球にはやけどの恐れがあり、上から下への熱の放射が弱いです。そういった懸念から、暖突と呼ばれる遠赤外線上部用ヒーターが使われることが多いです。
温湿度計は高性能なものがいいです。500円以上のものだと丈夫で、正確な作りになっているものが多いです。物によっては一日の最低気温、最高気温を記録できるものなどもあります。温湿度計を設置する際は、ケージ内の低温な場所、ケージの下部辺りに設置しましょう。
ボールパイソンのケージの種類
先にも書きましたが、飼育ケージは様々な物が多いです。ここでは、簡単に飼育ケージの種類を紹介します。
水槽
飼育の際に最も使用される事が多いケージです。鑑賞性に優れます。しかし、大型の蛇には相応の大型水槽が必要となり、相当な重量となります。多くの水槽は観賞魚用なので上に金網などを乗せ、脱走されない様な作りにしましょう。
プラスティックケース、衣装ケース
通称プラケースと呼ばれます。加工のしやすさ、値段の安さ、メンテナンスが容易さから選ばれることが多いです。反面、鑑賞性の悪さ、高温によってプラスティックが溶けやすい面もあります。
爬虫類専用ケージ
専用ケージなので、通気性、保温性、鑑賞性、メンテナンスの容易さ等、十分な作りになっています。敢えて、デメリットを上げるなら、値段の高さでしょう。大きさによって変わりますが、1万円以上はします。
自作ケージ
主に木製ケージを指します。好みの大きさの木の枠を作り、そこに横開きのサッシの窓を取り付けるスタイルが多いです。作るのは大変ですが、しっかり作ったものは専用のケージと遜色ありません。最近は注文して作ってもらう爬虫類専門店も増えてきました
蛇は多くの種類がいますが、その種類ごと独特の雰囲気があります。ボールパイソンもその一つです。飼っていくうちに、他の動物にない独特の姿を見せてくれるでしょう。