今回はリクガメの飼育についてです。
リクガメとはその名の通り、陸を歩く地上棲のカメとなります。リクガメは水棲のカメと違って様々な違いがあります。鋭い蹴爪、乾燥に強い皮膚、甲羅の形状等です。
これらの特徴はリクガメ特有のモノです。このリクガメは大雑把に分けると、ゾウガメの仲間とゾウガメ以外のリクガメの仲間です。ゾウガメとはリクガメの中でも身体が大きいものを指し、体長1m以上になるゾウガメもいます。
ここでは、リクガメの簡単な紹介、飼育可能なリクガメ、基本的なリクガメの飼育方法、の順で話していきます。
リクガメは大人しい性格と愛嬌のある顔立ちから、ペットとしての人気が高いです。しかし、鶴は千年亀は万年と言われる通り、カメは長寿です。リクガメは飼育下でも30年以上生きると言われています。買う際には、長い付き合いを覚悟して飼いましょう。
では、リクガメの紹介に移ります。
リクガメはどういう生き物か? その種類、大きさ、寿命等
リクガメは新生代の時期(約5500万年前)に北アメリカ、ヨーロッパに現れたと言われます。現在は12属42種確認されています。
リクガメはオーストラリア、南極を除く、全ての大陸の熱帯と温帯に生息しています。日本国内では高価で取引されたり、珍しいから飼ってみたいという人も多くいます。
リクガメは絶滅の危惧がある種が多い生き物です。
それは、現地では食料、工芸品として捕まり、ペット販売のために多く乱獲されるからです。そうして捕まったリクガメはペットとして売りに出されます。
日本のペットショップで見られるリクガメの大半はこの野生個体(WC個体)です。野生個体はあまり身体が丈夫でなかったり、病気の感染や寄生虫の恐れもあります。
野生種を買う際は、慎重に買いましょう。
リクガメの形態、大きさ、寿命、そして種類
リクガメの大きさは、小さいもので20cmほど、大きいもので135cmほど大きくなります。
また、リクガメの寿命は30~50年ほどになります。
そして、このリクガメは12の属に分かれています。それぞれのグループをざっと紹介します。
リクガメ属 幅広く分布し、最も多くの種類が含まれている
ゴファーガメ属 アメリカ南部、メキシコ北部に生息。アメリカで保護動物と して厳重に保護されている。
チチュウカイリクガメ属 広く分布し、古くからペットとして流通されている種類が多 い。
パンケーキガメ族 一属一種。独特の柔らかい扁平な甲羅が特徴。
ソリガメ属 一属一種。頭部下の突出した喉甲板が特徴。
クモノスガメ属 一族一種三亜種。マダガスカル島のみ生息。
ムツアシガメ属 尾の近くにある、突出した鱗が特徴。
ヒラオリクガメ属 マダガスカル島のみ生息。クモノスガメと容姿が似ている。
セオレガメ属 アフリカ大陸のみに生息。可動できる甲羅が特徴。雑食性。
インドリクガメ属 東南アジアに生息。最近生息数が激減している。
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