ペンギンの種類と特徴

ひとくちに「ペンギン」といっても種類はたくさんいます!

ペンギンってかわいくないですか?

私個人的にはとてもかわいくてペンギンが親子で歩いているような姿を見るとほのぼのとしてしまいます。「ペンギン」という名前も好きですね。

さてそんなこんなでペンギンについて見ていきたいと思います。

ペンギンの種類とそれぞれの特徴

現在、世界には6属18種類のペンギンが生息しています。

  • コウテイペンギン
  • キングペンギン
  • フンボルトペンギン
  • マゼランペンギン
  • ケープペンギン
  • ガラパゴスペンギン
  • コガタペンギン
  • ハネジロペンギン
  • ジェンツーペンギン
  • アデリーペンギン
  • ヒゲペンギン
  • マカロニペンギン
  • イワトビペンギン
  • スネアーズペンギン
  • フィヨルドランドペンギン
  • シュレーターペンギン
  • ロイヤルペンギン
  • キンメペンギン

このような種類があります。 一つ一つ取り上げていきたいと思います。

※以下、種名をクリックで画像検索に飛びます。

ペンギン目ペンギン科オウサマペンギン属の種類と特徴

コウテイペンギン(エンペラーペンギン)

ペンギン目ペンギン科オウサマペンギン属
学名:Aptenodytes forsteri

このコウテイペンギン、ペンギン種類の中で一番の大型のペンギンです。

全長が最大で130㎝前後までになることがあります。

動画などでよく見かけるような固体はこの種類のことが多いと思います。

南極大陸なので、天敵はアザラシやシャチ。

地球上でもっとも困難な場所で子育てをする、という種類です。
どのくらい過酷なのかというと、ブリザードも吹くことのある極寒の中でも、子供を温めながら食べ物をとることもなくなんと3週間も耐えなければなりません。

キングペンギン(オウサマペンギン)

ペンギン目ペンギン科オウサマペンギン属
学名Aptenodytes patagonicus

キングペンギンは「キング」と言われているのですが世界で二番目に大きいペンギンです。

全長は90㎝前後でコウテイペンギンと見た目が非常に似ているのですが、頭から首にかけてオレンジ色の濃淡が微妙に変わる美しい模様が少し違っています。

これは水族館でよく見かけるような種類のペンギンで、非常に育てやすいというものもあります。

天敵はヒョウアザラシ、シャチ、カッショクオオドウゾクカモメ、サヤハシチドリ、オオフルマカモメなどがいます。

ペンギン目ペンギン科フンボルトペンギン属の種類と特徴

フンボルトペンギン

ペンギン目ペンギン科ケープペンギン属
学名Spheniscus humboldti

フンボルトペンギンは、フンボルト海流が流れ込む南アメリカのチリやペルー沿岸海域に暮らしています。

別名はペルーペンギンとも呼ばれている種で、胸には太い一本のライン、くちばしの周りにはピンク色の皮膚がむき出しになっています。

天敵はキツネ、犬、猫。

マゼランペンギン

ペンギン目ペンギン科ケープペンギン属
学名Spheniscus magellanicus

なんか名前がかっこいい名前していますが、由来は太平洋と大西洋を結ぶ海峡を発見した冒険家「マゼラン」からとっている名前です。

特徴としては胸にあるラインで、マゼランペンギンは2本・フンボルトだと1本です。

生息地はアルゼンチンのパタゴニア沿岸から南アメリカ大陸の先端部、南部チリ沿岸に生息しています。

天敵としては、ミナミオオセグロカモメ、マゼランカモメ、オオトウゾクカモメ、オタリア、オオフルマカモメです。

ケープペンギン

ペンギン目ペンギン科ケープペンギン属
学名Spheniscus demersus

アフリカ大陸に生息する唯一のペンギンです。

あごの下に一本の黒いライン、おなかのごま状の斑点が特徴的で、くちばしは黒くグレーの棒状の模様が入っているようになっています。

生息地は、アフリカ南部の沿岸海域に生息地としています。

天敵はモールスネーク、寄生虫、猫、マングース、ミナミオオセグロカモメです。

ガラパゴスペンギン

ペンギン目ペンギン科ケープペンギン属
学名Spheniscus mendiculus

その名の通り、ガラパゴス諸島に生息するペンギンです。

体内の熱を放出することで、熱帯海域に適応しているという種類。

フンボルトペンギン属の4種の中で、最も小さく、あご下の黒い2本のラインが特徴的です。

近年はエルニーニョ現象が深刻化してきために絶滅危惧種に指定される、貴重な種となってしまいました。

天敵はタカ、フクロウ、サメなど。

ペンギン目ペンギン科コガタペンギン属の種類と特徴

コガタペンギン

ペンギン目ペンギン科ケープペンギン属
学名Eudyptula minor

別名リトルペンギン、フェアリーペンギン。
名前の通りペンギン種の中で一番小さい種です。

生息地は暖かいオーストラリア南部とニュージーランド周辺の海に生息しています。

天敵はサメ、カモメ、ウミウシ、ニュージーランドアシカ、野生化したキツネ、犬、猫、イタチです。

ハネジロペンギン

ペンギン目ペンギン科マカロニペンギン属
学名:Eudyptula albosignata

あまり見ることのないようなペンギンでして、コガタペンギンに外見がとてもよく似たペンギンとなっています。全体的に白い緑取りの幅が広いのが特徴です。

生息地はニュージーランド南東のバンクス半島とモトナウ島で繁殖しています。 ここでは外来種が最近増えているせいでハネジロペンギンの個体数が減少しているようです。

天敵はキツネ、イタチ、犬、猫などがいます。セグロカモメ、マゼランカモメ、オオトウゾクカモメ、オタリア、オオフルマカモメ。

ペンギン目ペンギン科ジェンツーペンギン属の種類と特徴

ジェンツーペンギン

ペンギン目ペンギン科ジェンツーペンギン属
学名Pygoscelis papua

こちらはペンギンの中では三番目の大きさの種です。

泳ぐ速度は時速35㎞でペンギンの中では最も速い種類です。

生息地は亜南極、南極半島。

天敵はオオトウゾクカモメ、ミナミゾウアザラシ、ヒョウアザラシ、ミナミオオセグロカモメ、オオフルマカモメ、サヤハシチドリ、カラカラ、猫がいます。

アデリーペンギン

ペンギン目ペンギン科ジェンツーペンギン属
学名Pygoscelis adeliae

この名前はあまりなじみがないかもしれませんが、にもかかわらず、たぶん日本人は「よく見かける」と思うでしょう。 どういうことかというと、Suicaに書いてあるペンギンがアデリーペンギンなのです。

生息地は南極大陸とその沿岸部周囲の島々。

天敵は、ヒョウアザラシ、オオトウゾクカモメです。

ヒゲペンギン

ペンギン目ペンギン科ジェンツーペンギン属
学名Pygoscelis antarcticus

その名の通りひげのように見える黒い羽毛のラインが特徴です。 ちなみにそれがヘルメットに見えるともいわれていますw

生息地は南大西洋と南極半島。

天敵はサヤハシチドリ、オオトウゾクカモメ、ヒョウアザラシです。

ペンギン目ペンギン科マカロニペンギン属の種類と特徴

マカロニペンギン

ペンギン目ペンギン科マカロニペンギン属
学名:Eudyptes chrysolophus

ある種ロイヤルペンギンに似ているような顔立ちをしています。
違いは顔が白いのか黒のかというところですね。

繁殖数は約1000万と圧倒的に最も多く生息する種と言われています。

生息地は亜南極と流氷帯の北の南極海域です。

天敵はオオトウゾクカモメ、サヤハシチドリ、ミナミオオセグロカモメ、オオフルマカモメです。

イワトビペンギン

ペンギン目ペンギン科マカロニペンギン属
学名Eudyptes chrysocome

名前の由来は陸上でぴょんぴょん飛び跳ねて移動する姿から来ていると言われています。

性格は警戒心が強く、かなり攻撃的な性格をしています。
巣に近づくものがあるなら仲間であろうが攻撃をするというほどの攻撃的な性格です。

外見はペンギンの中ではかっこいい部類で、イワトビペンギンと調べていただくとかっこいい画像が見れますよ。

天敵はオオトウゾクカモメ、オオフルマカモメ、ネズミ類、オットセイ、アシカです。

生息地はインド洋の南の方。

ヒガシイワトビペンギン、キタイワトビペンギン、ミナミイワトビペンギンなど地方によって亜種が分類されていましたが、近年別種であることが判明しています。

フィヨルドランドペンギン(キマユペンギン

ペンギン目ペンギン科マカロニペンギン属
学名Eudyptes pachyrhynchus

すごく長い名前で噛みそうな名前ですね。

繁殖地はフィヨルドランド国立公園です。

天敵はネズミ、犬、寄生虫。

シュレーターペンギン

ペンギン目ペンギン科マカロニペンギン属
学名:Eudyptes sclateri

ブラシのようにトサカ(冠羽)が直立している唯一のペンギンです。ちなみにほかのマカロニペンギンはトサカが垂れ下がっています。

そのトサカのため、英名は「エレクトクレステド(立った飾り羽がある)」です。

生息地は亜南極やニュージーランド周辺の水温の低い海域です。

天敵はオオトウゾクカモメ、オオフルマカモメ。

スネアーズペンギン(ハシブトペンギン)

ペンギン目ペンギン科マカロニペンギン属
学名:Eudyptes robustus

ニュージーランド南端から南西にあたる、スネアーズ諸島に唯一生息するペンギン。

鮮やかな黄色いトサカと、立派で赤茶色のくちばしが特徴的です。

天敵は、ニュージーランドアシカ、ヒョウアザラシ、オオフルマカモメ。

ロイヤルペンギン

ペンギン目ペンギン科マカロニペンギン属
学名Eudyptes schlegeli

こちらは白色の顔に金色のトサカが美しい気品のあるペンギンです。
なんとなくコウテイペンギンよりも皇帝という感じのするペンギンのような気がします。

生息地はマッコリー島と近接する島々。

天敵はオオトウゾクカモメ、ウェカ、オオフルマカモメ、ミナミゾウアザラシです。

ペンギン目ペンギン科キンメペンギン属の種類と特徴

キンメペンギン

ペンギン目ペンギン科マカロニペンギン属
学名Megadyptes antipodes

こちらのペンギンは絶滅危惧種に指定されている、珍しいペンギンです。

金目というだけあって、金色の目が特徴です。
キンメペンギンに似た種はいません。

生息地はニュージーランド南東の東南部の沿岸部、スチュワート島、キャンベル島など。

天敵は、アシカ、サメ、カマス、犬、猫、イタチです。

さてこのようにペンギンを紹介していきました。

簡素な説明でしたがわかっていただけましたでしょうか?

種類によってペンギンの大きさも顔や模様なども全然変わっていますし、見られるものなら全種見てみたいですね。

今度水族館にいったらみんなでじっくり観察しましょうね!