留鳥、漂鳥、地鳴きに聞きなし。
意外と知らない鳥用語を解説!
わかりやすくするため、一部厳密でないことを最初にお知らせしておきます!
渡りに関する鳥用語の意味
ハクチョウやツバメが渡り鳥として有名ではないでしょうか。
まずはサクッと渡り関連の単語を解説しまーす。
渡り
毎年決まった時期、決まった場所(繁殖地と越冬地)に移動すること。
夏鳥
春〜夏〜秋に日本で見られる鳥。
春に南からやってきて、秋に戻っていきます。
イメージ的には避暑でしょうか。南は暑いし、夏は涼しいところで過ごそうぜ!的な。とはいえこの間に繁殖するという、生ぬるくない生活をして旅立っていきます。
冬鳥
秋〜冬〜春に日本で見られる鳥。
夏鳥と逆ですね。北は寒いしあったかいところで冬を過ごそう!と、鳥は言っているかもしれません。
旅鳥
これは渡りの途中の鳥です。日本より南または北に行こうとしている鳥が立ち寄っている状態ということです。
迷鳥
分布域外でその鳥が見られた場合に使われる言葉です。台風などの影響で飛ばされてきてしまったり、渡りのルートを間違える個体も稀にいるのでしょう。
留鳥
留(とどまる)鳥。つまり、一年中同じ場所で見られるということです。ただし、同じ種類が見られるからと言って、個体レベルで移動していないというわけではない、ということに注意。
漂鳥
漂うってどういうこと…?と、渡り関連の単語の中では一番イメージしづらいかも。
国内で小規模の季節移動をするものをいいます。北⇔南だけではなく、標高の高⇔低の移動をする種もいます。夏は標高の高い涼しいところ、冬は気温の高い低地でくらす、ということですね。
ありゃりゃー、あんまりというか、全然さくっとじゃなかったな…
次は、鳴き声について!
さえずり、地鳴きなど鳴き声の鳥用語の意味
さえずり
「小鳥のさえずり」という言い方聞きますよね。
さえずりは、繁殖期に異性へのアピールや縄張りの主張のための鳴き声です。
オスのみがさえずる種類が多いですが、オスメスともにさえずる種類もいます。
さえずりを行わない種類も多くいます。
ぐぜり
さえずりというのは、生まれながらにできるものではなく、練習が必要なんです(種類によります)。その練習をぶつくさとしているのがぐぜり。
地鳴き
さえずり以外の鳴き声です。
一年中聞かれます。
聞きなし
これは、人間側が鳥の声を人の言葉に置き換えたものです。
例えば、ホトトギスの「キョッキョッキョキョキョ…」という鳴き声は、「特許許可局」や「てっぺんかけたか」という聞きなしがされます。
うーん、きこえるか?うーん。
昔の人と鳥との関係性を感じさせる聞きなし。
調べるとたくさんあるのでおもしろいですよ。自由研究にもオススメ。
ホバリング、托卵etc…他にもあるぞ!おもしろい鳥用語とその意味
ホバリング
停空飛行。翼を羽ばたかせて、1点に留まる飛翔です。
托卵
他の鳥の巣に卵を産み、抱卵も子育ても任せてしまうというものです。
カッコウが有名ですね。
なかには同じ種の中で托卵し合う、という鳥種もいます。
托卵される側も一方的にやられているわけではなく、時にはすり替えられた卵を見破って巣から落としてしまうこともあります。
擬態
岩や、木など動植物に似た色彩や形・姿勢をとることです。目立たないような擬態をして身を隠すだけでなく、目に鮮やかな有毒生物・危険な生物に擬態する生き物もいます。
擬傷
怪我をしていないのに、翼を引きずったりしてあたかも怪我をしているかのようにふるまうことです。巣に敵が近づいた時、親鳥が敵の注意をそらすために行う種がいます。
なかなか演技派の鳥もいるんですよ〜。
タカ斑
たかふ、と読みます。
超マイナー鳥用語だと思うのですが、語感が気に入ったので紹介しちゃいます。
タカ斑とは、猛禽類の翼や尾の羽に見られる横縞状の斑紋のこと。
猛禽類だけでなく、カッコウ類などにも見られます。こちらは猛禽類に擬態しているのかもしれませんね。