で、でけえ。最大級のネズミ「ヌートリア」。毛皮は良質、食べることで駆除しよう。

 

 

 

 

 

 

ドブネズミみたいに美しくなりたい~♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブルーハーツですね。ドブネズミという美しさと真逆のモチーフを扱っていて印象的な歌詞です。リンダリンダ~♪

 

 

 

さて皆さんドブネズミと聞いたらなにを連想しますか?

 

 

 

大都会……、雑踏……、病原菌……。

デカくてキモい、汚い、下水道……。

 

 

まあロクなイメージはないですよね。衛生害獣の代表格、比肩するのはゴキブリのみ。

 

 

 

 

そんなドブネズミよりもパワーのあるネズミがいるとしたら……?

 

 

 

 

 

 

今回紹介するのは「ヌートリア」。

(Google画像検索)

 

 

 

 

 

 

ドブネズミの2倍近いサイズの、最大級のネズミです。

 

思わず仰け反っちゃうようなキャッチコピーと、それに似つかわしくないのろっとした名前。

 

 

実は世界中で人間に関わっている巨大ネズミヌートリアを見てみましょう。

 

 

 

 

・「害獣」ヌートリア。岡山では報奨金も出るレベル。駆除方法はどんなカンジ?

 

 

ヌートリア。何度も口に出したくなりますねヌートリア。

 

 

ヌートリアは齧歯目ヌートリア科ヌートリア属に分類される、

南米原産、齧歯類の動物です。

 

体長60センチ、体重10キロ近くにもなるオバケネズミで、水辺に住んでいる半水生の生態をしています。

若干ブサイク気味の顔と、エナメル質によってオレンジ色になっている前歯が特徴的。

 

 

ご存知の通り齧歯目は通称ネズミ目。その中でもかなりの大きさを誇るのがヌートリアです。……ですが最大種ではありません。世界最大のネズミはみんなの人気者「カピバラ」さんです。

 

カピバラさんは温厚な性格なので可愛げもありますが、ヌートリアはそうはいきません。気性が荒く、稲などの農作物を食害し、ネズミなのでその大きさからは考えられない速度で繁殖しまくります。

 

ヌートリアの繁殖はアジア、北米、ヨーロッパで問題になっていて、日本でも本州全域と四国で定着してしまっています。

 

「侵略的外来種ワースト100」という、コイツら外来種だから気をつけてね! という注意喚起情報があるのですが、ヌートリアは

 

 

「世界の侵略的外来種ワースト100」

「日本の侵略的外来種ワースト100」

 

 

どちらにも選定されています。ただのネズミでも厄介なのに、ヌートリアは大きすぎて天敵がいないというタチの悪さが評価されたようです。

 

各自治体も対策を講じていまして、

大阪府作成の「ヌートリア捕獲マニュアル」が公開されています。(リンクは香川県)

 

岡山県岡山市では捕獲に際して「報奨金」を出すシステムも存在し、

ヌートリアは1匹最大2000円の報奨金が出ます。

 

しかしながら、ヌートリアは狩猟鳥獣に指定されているので狩猟免許を持っていないと捕獲並びに殺処分が許可されません。駆除にもマナーが必要です。

 

主な駆除方法は「箱罠」。カゴ状に作られた箱の奥にエサを置いておいて、動物がエサを食べたらフタが閉じるヤツですね。

 

ヌートリアはそのサイズ、前歯の危険性などから直接の捕獲はとても危険です。2000円に目が眩んでは医療費で赤字になっちゃいますよ。

 

 

・ヌートリアが害獣になったルーツ。上等な毛皮の特徴、コートの価格はどのくらい?

 

ヌートリアが世界中に外来種として繁殖しまったのにも理由があります。

 

 

 

 

 

外来種の常として人間のせいです。

 

 

 

全ての外来種がそうとは言いませんけどほとんど人間のせいなんですよねー。まあこれは言っておかないとダメですよね。動物だけが悪いわけじゃない。

 

ヌートリアはタフな気質と、良質の毛皮が取れることから南米から世界中に持ち込まれました。

 

日本にも1930年台に持ち込まれましたが、第二次世界大戦後になると毛皮の需要がなくなり放獣されてしまいました。南米ではワニなどの天敵がいるヌートリアですが、天敵がいない日本では増えるばかり、というわけです。

 

毛皮は安価にもかかわらず、暖かく手触りの良い良質のもの。半水生の生き物なので耐水性もバッチリ。実は多くの服飾で使われているんですね。

 

もちろん高級ブランドは何十万円もするものが多いですが、お手頃のものでは1~3万円の商品も沢山あります。

 

良質な毛皮商品が欲しいけど価格で二の足を踏んでいた方も、ヌートリア毛皮をご一考どうぞ!

 

・ヌートリアを「食べる!?」 味はどうなの? ベターな料理はどんなもの?

 

さて、ヌートリアの負の側面ばかり紹介してきましたが、いい所も紹介しなければフェアではありませんよね。

 

 

 

 

 

 

 

ヌートリアね、美味しいんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

そもそもネズミ料理は思ったより世界中で食べられているんですよ。ヌートリアに限らず。

 

 

南米・ペルーでは「クイ」というモルモットを食材にした料理がポピュラーですし、中国でもヌートリアだけでなく野ネズミを素材にした揚げ料理などもあります。確かベトナムにもあったような……。

 

高タンパクな肉質で、クセがなく鶏肉のようで美味しい、というのが評価ですね。

 

 

ネズミ料理あるあるなんですが、油で揚げるフライドラット、よく茹でてボイルドラットにするのがメジャーなようですね。揚げてから炒める、という酢豚っぽい料理が中華ではベター。

 

 

なによりこんなリンクもあったりするんですよ。

 

 

 

すげえなクックパッド。なんでもある。

目次
閉じる