世界で一番かわいいカエル(当社比)「カメガエル」。ちょっと残念な生態。飼育はしてもいいの?

一番かわいい動物ってなんですか?

チワワですか? ネコですか?

トリッキーにマダガスカルゴキブリですか?(マニアにはかなりキュート)

当たり前ですが、かわいい動物なんて十人十色ですよね。

私はイヌではアラスカンマラミュートがかわいいですし、ネコなら太り気味のミケが好きです。ヘビはアミメニシキヘビが、ワニではインドガビアルが大好きです。

そんな中、カエル界で一番かわいいのがこの子です。

カメガエル。(Google画像検索)

か、かわええ……!

つぶらな瞳、もちもちしてそうなピンク色ボディ、小さい顔、短い手足、全体的に和菓子っぽい見た目……。

割りと本気でカメっぽいシルエットをしてますね。シルエットだけですけど。

今回はカエル界最カワの「カメガエル」について見ていきましょう。

・残念なところもかわいい「カメガエル」。この生き物ってなんなんだ?

「カメガエル」。カメっぽいカエルです。

英名は「タートルフロッグ」。カメガエルですね。

やっぱりみんな同じことを思うのか……。

生息地はオーストラリア。

カモノハシといいバンディクートといい、さすがオーストラリアには独特すぎる生き物が多いですな。

このカメガエルですが、

カエルのアイデンティティを投げ捨てていることが特徴的です。

まず、跳ねません。

そして、泳げません

お前カエルとしての自覚はないのか?

いや……そんなところもかわいい……(溺愛)。

まあそりゃこんな見た目で跳ねたり泳いだりは出来ないですよね。でもカメですらスイスイ泳ぐことができるのにコイツは……。

しかしまあそれもそのはず、森の中、砂丘のヤブなどに生息しているカエルなのです。水辺が近くにあるところを好みますが、泳げはしません。総じて暗くてジメジメしたところを住み家とします。

食事はシロアリ。シロアリのアリ塚近くに穴を掘って巣にしたり、近くに隠れられそうなポイントがあればそこに住み着いてひたすらシロアリを貪ります。

穴を掘るために前足が大きく発達していて、砂をザバザバ掘ります。まあ両生類ですし乾燥に弱いでしょうから、穴に潜るというのはわかりますね。

・乾燥に弱い

・でも泳げない

・だから穴を掘る

生存競争的にどうなんですかね!? 迷走してない?

・オタマジャクシはパスでござる。斬新すぎる育ち方の「カメガエル」。新種の引きこもり?

さて、カエルのくせに泳げない残念なカメガエルですが、子供の頃も特徴的です。

なんと、卵から孵化すると既にカエルなのです。

オタマジャクシじゃないんですよ!!

大人と同じカタチで小さいまま生まれるのです。

なんとカエルの既成概念を破壊してくる生き物でしょうか。でもこの生態にもちゃんとした理由があるんですよ。

前述の通り水に弱いカメガエル。そのため生息しているのは水が控えめな場所です。

そもそも水中に産卵ができないんですね。

溺れちゃうから。

逆もまた然り、仮に水中でオタマジャクシになれたとしましょう。親ガエルが頑張ったとしてですよ。

変態していく過程で確実に泳げなくなりますよね? いつ陸に上がります? シッポが失くなる頃には溺死確実ですよ。

……。

カエルとしての構造的欠陥がひどいな!!

はい、そんなわけでカメガエルはカエルにとって不可欠な水場に入ることができませんでしたー。オタマジャクシはエラ呼吸なので大変です。ほんとうの意味で死活問題です。

しかしカメガエルは斜め上の発想でこの困難を乗り越えました。

オタマジャクシ時代の全てを卵の中で過ごすのです。

地下1メートルあたりに産卵された卵の中で発生し、オタマジャクシになり、カエルになってから卵を破ります。

そのため、カメガエルの卵は他のオーストラリアカエルに比べて大きく、一回の産卵で20~40個しか卵を産みません。

カエルの卵にしてはえらく少ないですよね。トノサマガエルなんて3000個も産卵するんですよ。ウシガエルに至っては最大で20000個。カメガエルの卵がいかに特別なものなのかがわかります。

・世界一かわいいカメガエルは飼育できるの? 販売されてる値段はどのくらい?

そんなわけで世界一かわいいカエル「カメガエル」ですが、飼いたいですよね。8匹くらい飼いたいです。割りと本気で。

しかし残念ながら日本では流通していません。海外でも流通があるかどうか……。

ペットとして飼っている人も発見できませんでした。現代の利器SNSにすら見当たらないなんて……。

意地になってオーストラリアの爬虫両生類販売サイトにも行ってみたのですが、カメガエルの姿はなし。本国で売られてなきゃお手上げです。

「知り合いが飼っている」という情報はあるんですが飼育記録などはナシ。悲しい……。まあペットを見せたくない人も多いでしょうからね。珍しいものならなおさら。

飼育すること自体に違法性はないんですが、手に入らないという根本的な問題がありますねー。

飼育方法が確立されてないということもハードルを上げています。すごく深く穴を掘るけど水槽はどうしよう……? シロアリ食のカエルってミルワームとか食べるんですかね?

カメガエル、かわいいのにまだまだ遠い存在みたいです。残念至極。