親子愛っていいですよね。
最近ついつい感動しちゃいます。親が子を、子が親を顧みるという不変のテーマです。
「は◯めてのおつかい」とか見たらすぐウルっと来ちゃうんですよ、健気に頑張っている子供たちが可愛くって……。
ただ……、愛の形はそれぞれですよね。
これも1つの、愛の形なのかも知れません。
【閲覧注意】
(Google画像検索)
その筋では有名なカエル、ピパピパをご紹介します。
※CAUTION
えー、唐突ですがトライポフォビア(集合体恐怖症)という恐怖症があります。
「ハチの巣」や「イチゴの接写」「蓮の実」など、小さなものがたくさん集まっているものを見ると気持ち悪く感じる恐怖症です。
アラクノフォビア(蜘蛛恐怖症)やオフィオフォビア(ヘビ恐怖症)の方はいらっしゃるんじゃないでしょうか? 恐怖の対象が「たくさん集まっているもの」になっているわけです。もうどうしようもなく苦手なのです。
このピパピパというカエル、その生態からトライポフォビア的な要素があって、その系統の方は見ることをオススメしません。
さあ、丁寧に注意喚起したところで、「ピパピパ」を見ていきましょう。
・背中で子育てするカエル「ピパピパ」。どうしてこうなってる!?
ピパピパは俗称で、和名をコモリガエルといいます。
分類は「無尾目ピパ科ピパ属」。
この「無尾目」はいわゆるカエルの仲間です。
それにしても「ピパ科ピパ属」って……、若干ギャグの匂いがしちゃってますね。
ピパピパは外見的にも特徴あるカエルです。
ピパピパは最大で15センチにもなりカエルとしては大きいのですが、
すっごく平べったいのです。
アメリカのアニメで、車に轢かれてぺしゃんこになっちゃうキャラクター
がよくおりますけれども、そのレベルで平べったいです。
この平べったい姿は、ピパピパの「擬態」です。
ピパピパは熱帯の川に生息しているのですが、平たい体で「バンザイポーズ」をして川底に潜みます。
この姿は枯葉に似ていて、天敵から狙われることを避けることができます。
そして、なんといっても特徴的なのが「子育て」です。
ピパピパは「背中で子供を育てる」のです。
解説しますと、産卵の前にピパピパのメスは体に変化が現れます。
背中の皮膚がめちゃくちゃ分厚くなり、なおかつスポンジのようにやわらかくなります。
この背中に受精卵を埋め込み(!)、卵は成長するまで皮膚に埋め込まれています。
和名の「コモリガエル」とはここからくる名前なんですねー。
ピパピパにも種類がありまして、卵が孵化してオタマジャクシになったら出ていくもの、カエルの姿になったら出ていくものなど細かく分かれています。いわゆる最も一般的なピパピパ、コモリガエルは卵がカエルになってから出ていくパターンです。
このメスの背中から子供たちが出ていくシーンはグロ画像としてテレビに取り上げられることもあります。個人的には遺憾の意ですけど、嫌いな人が多いのも事実。受け止めましょう。
私はこの生態は非常に興味深く思っていまして、まるでカンガルーなどの有袋類のように子供が大きくなるまで育てるという面白さ、それも背中に埋め込むためにわざわざ体を変化させる逆にダイナミックさ。
ちなみに、ピパピパに負けず劣らずダイナミックなカエルに
「カモノハシガエル」
がいるんですが、こちらは
ある程度成長した卵を飲み込んで胃の中で育てる
というクレイジーなカエルでした(絶滅)。
カエル界は意外と広大ですねー。
・ピパピパを飼育してみたい! 寿命はどのくらい?
ピパピパはペットとして地味に人気があります。外見・生態とファーストインプレッションが尋常でない破壊力なので、一目惚れする方が多いみたいです。自分もそうです。
日本でもかなり簡単に手に入れることができるので、ここでファーストインプレッションを受けた方のために「ピパピパの飼育方法」を記しておきましょう。
必要なもの
- 水槽
- ヒーター
- ブラックウォーター
- 水草
まず必要なのは「水槽」。
ピパピパのサイズや数によりますが、1匹であれば30センチの水槽でじゅうぶんです。水質が悪くなってきたらときどき水換えしてあげましょう。水換えもやりすぎてもストレスになるのでほどほどに。
そして「ヒーター」。
熱帯に生息しているピパピパは寒さに弱いです。25℃くらいに水を温めてあげましょう。
「ブラックウォーター」。
聞き慣れない言葉かもしれませんが、枯葉や朽木から染み出した成分によって褐色になった水です。ピパピパの生息環境に合わせた水というわけですね。
ブラックウォーター単体でも販売されていますし、水に入れることで水質をブラックウォーター化させるレイアウト品も売られていますのでそれほど大変なことはありません。
「水草」
ピパピパは隠れることが好きなカエルなので、隠れ家になる水草を配置しましょう。植えるタイプの水草は手入れが大変なので、浮草タイプがオススメです。
また、水草を入れる際には、光合成できるように日当たりや照明に気遣ってあげてください。
合計金額を試算してみたところ、
この環境を整える初期費用は10,000円程度でした。
もちろんエサ代・電気代などランニングコストはかかりますが、かなり安価な部類ではないでしょうか?
この具体的な金額にご一考したくてたまらない方も多くなってきたのでは? ぐへへへ。
ちなみに飼育に欠かせないものである「エサ」ですが、
配合飼料よりもイトミミズや小エビ、レバーの肉片などがいいです。
より生息環境を意識するなら生きている水生昆虫や小魚をあげましょう。
頻度は毎日1回、食べ残しがないくらいの量をあげましょう。毎日の世話の中で適量を見極めてあげたいですね。
カエルあるあるとして、気に入ったエサはあげればあげるだけバクバク食べますので、あげ過ぎにも注意しましょうね。
ペットとして飼育する上で気になる点である「寿命」についてですが、
詳細は不明です。
いや、だってまだかかりやすい病気とかわかるほど飼育実績が多くないですし……(言い訳)。
飼育記録の中には数年間生きた個体がいくらかいるようですが、当然、デリケートで新しい環境に慣れずに死んでしまう個体もいます。あしからず。
もし飼ってあげるときには、長生きするように大切に育ててあげてくださいね。
・気になるピパピパ本体の価格。どのくらいの金額で取引されているの?
さて、環境が整っても入ってくれるピパピパさんがいないと意味がありません。
「さん」をつけると一気にゆるキャラ化しますね。ピパピパさん。
ピパピパは国内のペットショップや通販で手に入れることができます。特別な許可や免許は必要ありませんので、今すぐに注文してしまうこともできます。
販売価格は店によってまちまちですが、
小型のものは5,000円程度、
大型のものは10,000円くらいでした。
(2018年4月調べ)
総じて初期費用20,000円くらいあればピパピパは飼育可能です。
さあ、明日から君も明るいピパピパライフが待ってる!!