恐竜は鳥だった? 鳥類型爬虫類と非鳥類型爬虫類
さて、先程の疑問に対して、有力な説の一つとして「生き物の絶対個体数の違い」が挙げられます。ある種の生き物は一定の個体数が必要になります。繁殖の為だけでなく、種の存続のためです。多量の個体数は多様性に繋がります。そして、この多様性は環境変化への強さを意味します。
白亜紀末6500万年前に急激な環境変化が起こりました。それは、非鳥類型爬虫類だけでなく、鳥類型爬虫類にも大きな影響を与えました。この時、非鳥類型爬虫類は絶滅しました。
そして、鳥類型爬虫類も殆ども絶滅しました。生き残ったのは、ほんの数種類だけだと言われています。ほんの数種類だけ生き残ったのは、非鳥類型爬虫類より鳥類型爬虫類の方が種の個体数が多かったからです。
生き物の種の存続には一定の個体数が必要となります。非鳥類型爬虫類が絶滅した理由は、環境変化により個体数が激減して、種の存続に必要な一定の個体数が確保できなかったからです。
そして、同様の環境変化に対して、鳥類型爬虫類は個体数が激減しても運良く、種の存続に必要な個体数が生き残りました。これらの違いが「生き物の絶対個体数の違い」になります。
恐竜が鳥の祖先であることはわかりました。最近の研究により、恐竜は非鳥類型爬虫類を指し、鳥類型爬虫類と区別して考えられるようです。
恐竜は一般的には爬虫類の分類下にあります。しかしながら、恐竜が鳥類と多くの共通点があることから、鳥類に分類されるべきという意見もあります。また。新しい分類群の一つとして恐竜の分類群(dinosauria)を作るべきであるという考えもあります。
今後、遠くない未来には恐竜の分類、定義も変わっていくことになるかもしれません。
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不思議すぎます。