生物学の視点で女性の社会進出を考察する(1)

people

女性が適応度を上げる方法

女性が埋める子供の数には限りがあります。男性も限りがないわけではありませんが、女性と比べればないといっていいでしょう。

男性の適応度は配偶者の女性の数に依存しますので、複数の女性を囲うと適応度が上がります。一方で女性は、いくら権力があって多くの男性を囲ったところでさほど適応度は上がりません。お金や権力によって、食べ物などの心配がなくなるので子の生存率が上がり、適応度も上がるでしょうが、男性の掛け算的な増え方に比べるとその度合いは小さいものです。

自分が直接残せる子の数に限りがあるとすると、自分と遺伝子を共有している親戚の適応度を上げるのもひとつです。ただし、実の親で自分と共有する遺伝子は1/2、いとこだと1/8なので、これを増やすのはまあまあ骨かもしれません。

女性側の繁殖戦略は、限られた子供を確実に育てられる資源を得ることで適応度を上げることと、適応度では計れない質の部分を上げるというところです。(これが理由で配偶者の条件としてお金を挙げる人がいたり、強い選り好みをしたりするのでしょう。長期にわたって協力して子供を育てる、という観点からは、いわゆる相性というのも重視されるのかもしれません。)

では、現代の女性は、社会進出することで適応度を上げることができるのでしょうか?

かなり紙面を使ってしまったので、続きは次回。お楽しみに!

スポンサー

ブログランキングに参加しています。

ブログランキング
ブログランキング・にほんブログ村へ

↑ 押していただけると元気が出ます!!
よろしくお願いします!


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする