生物学の視点で女性の社会進出を考察する(1)

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今回は、倫理的な部分は置いておいて、生物学の視点で女性の社会進出を推進する方法や現状存在する壁、問題点ついて考えてみたいと思います。

生物学の「適応度」という指標:女性の社会進出を見る尺度

まずはじめに、「適応度」って何?というところから。

ある個体の繁栄の尺度、成功度と思ってください。

生物学で「適応度」というと、
『ある個体の子のうち繁殖可能年齢まで生存した個体の数』
という意味が一般的で、本記事もこの意味を使用します。

それに加えて、「包括適応度」という、同じ遺伝子を持った親戚が残す子も加味した尺度もあり、こちらも頭の片隅に置きながらお話を進めていくことにします。(こちらは個体ではなく遺伝子が主役で、同じ遺伝子がどれくらい繁栄しているか、ということだと思ってください。)

適応度が高いということは、多くの子・遺伝子を残せたということになります。

女性は社会進出すると適応度が上がるのか

歴史的に権力を持つ男性は複数の女性を囲い、適応度を上げた

世界の国と地域の約70%で一夫一婦制以外の婚姻が認められており、(稀に一妻多夫の文化もありますが、)実態の多くは一夫一婦ないし一夫多妻です。

複数の女性とその子供を養うことができる、つまりお金持ち、お金持ちは権力も持っている場合が多いでしょうから権力者が一夫多妻となる傾向があります。こうすることで男性は適応度を大きく上げることができます。

徳川の大奥がすぐに思い浮かぶかもしれませんし、その時代側室を持つことが多かったことからも権力やお金と一夫多妻の関係はわかりやすいのではないでしょうか。

もっとスケールの大きい話では…
モンゴル帝国のチンギス・ハンは各地を侵略しする際に、兵士に略奪を許したと言いますが、美女は自分のもとに連れてくるよう命じたといいます。モンゴル帝国の領土を広げた歴史はその地の人々の遺伝子に刻まれているそうで、直系の子孫だけで1600万人、人類史上最大の繁栄を遂げた人物です。

さて、このような構図があるので、男性は権力を求めます。つまり、出世、管理職を目指すこととなります。
一夫一婦制しか認められていない日本ではありますが、裏ではどうなっているかわかりません。権力を求める性質が遺伝的なもので、実際には現代では権力と適応度と関係がなくなっていたとしても、行動特性として存在することは十分考えられます。

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