セキセイインコの飼い方:飼育環境・雛〜成鳥の餌

セキセイインコの雛を育てて手乗りにしよう!餌と飼い方について。

セキセイインコを含む多くの動物は、子供の頃から人の手で育てなければ人を怖がるようになってしまいます。

そこで、人に慣れた手乗りにするため、セキセイインコも雛のうちから人が育てます。

セキセイインコの雛の飼い方:飼育環境

セキセイインコを手乗りにする場合、生後3週間ほどで親から離します。このころの雛が、よくペットショプやホームセンターで売られています。

購入する場合は、先に飼育環境を整えてから迎えます。

インコの雛は飛ぶことができませんし、体温調節もあまりうまくありません。成鳥とは違った飼育環境が必要となります。

雛はプラケースか水槽(といってももちろん水は入れません)で飼うことができます。「ふご」とよばれる藁の壺のような容器もおすすめです。ふごは保温性が高く、適度な通気性もあり、雛が快適な温度・湿度が保たれやすいのです。

いずれの場合も、床材はキッチンペーパーのような柔らかいものを敷きます。タオル等の布は、爪が引っかかるため避けましょう。

雛の適温は28〜30℃。雛が複数いる場合はお互い暖め合って適温を保ちやすいですが、少数の場合は特に気をつけます。ヒーター・カイロ・湯たんぽ等を使って調節します。

極端な高温もよくないので、雛を迎える季節としては春または秋が適しています。

雛の羽が生え揃い、飛ぶ練習をするようになったら、ケージに移します。
ただし、まだ飛ぶのが下手なうちは、ケージの止まり木は下の段だけにします。

セキセイインコの雛の飼い方:餌

餌も、成鳥とは違います。

雛にはお湯を加えて人肌くらいに温めた餌を与えます。ストローのような給餌器具を見かけることがあると思いますが、インコの場合はこれは使いません。餌はスプーンで与えます。

成鳥でペレットをおすすめしたように、雛も専用の粉末状の雛専用フードがおすすめです。

粟玉とよばれる粟に卵をコーティングしたものが、雛の餌としては一般的ですが、こちらもこれだけでは栄養失調になってしまいます。

雛用フードを混ぜたり、青菜を混ぜて与えます。

雛の場合、栄養失調により足が立たなくなる病気になります。これは成鳥になっても治ることがないので、雛にはきちんと栄養を摂らせてあげましょう。

餌は雛が欲しがるだけ与えます。餌は喉のあたりにある「そのう」に蓄えられます。そのうが空になったときが、次の給餌のタイミング。

小さいうちは3時間おきくらいですが、餌の頻度は成長するにつれ減っていきます。

羽が生え揃ってくると、それまで餌を食べるか眠るかだけだった雛が、足元の床材をかじったりしはじめます。

こうなったら大人の餌への転換期。大人の餌を撒いておいたり、粟穂を入れておくと、次第に食べられるようになっていきます。雛の餌は、徐々に減らしていきます。

それでは、楽しいインコライフを!

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