身近な生物を捕獲してみよう:ヘビ 捕獲方法と毒を持つ種類の見分け方!

シマヘビ

無毒で飼育しやすいヘビ:シマヘビ・アオダイショウ

シマヘビとアオダイショウは、餌付きがよく、マウスだけで飼育でき、床材は簡素なものでよく、冬眠もさせてもさせなくても大丈夫、加温も不要という、いいとこづくしの飼育しやすいヘビです。

シマヘビ

シマヘビ

ナミヘビ科ナメラ属
和名:シマヘビ
学名:Elaphe quadrivirgata
英名:Japanese striped snake

150cmほどになります。オスの方が大型です。

名前の通り、基本的には縦縞を持ちますが、色彩変異が多く、縞模様が薄いタイプ・ほぼ真っ黒のタイプ(カラスヘビ)、中にはシマヘビでありながら縞のないものもいます。

幼蛇はマムシに似た斑紋があり、縦縞ではありません。成長に伴い徐々に縦縞になっていきます。カラス蛇の場合は生まれた時から真っ黒であったりします。

ノーマルタイプの眼は赤く、明るい場所では瞳が猫のように縦長になるので、精悍な印象の顔立ちです。カラスヘビ場合、虹彩は黒です。

ずんぐりとした体型のマムシに比べ、かなり小顔ですらりとしています(何頭身でしょうね)。

餌はマウスで飼育できますが、子供のときはカエルを好むので、少し餌付きは悪いかもしれません。

無毒ではありますが、気性が荒い個体が多いとされます(中にはおっとりした個体もいます)ので、噛まれないよう注意が必要です。毒がなくても口内細菌等による感染には警戒しておいたほうが良いでしょう。

動きの早いヘビで、夏場の気温が高い時期にはヘビとは思えない(?)速度で移動するため、捕まえるのは以外と難しいかもしれません。

蛇だけに蛇足ですが、英名にひねりがなさすぎますね。そのまんまですね。

アオダイショウ

アオダイショウ

ナミヘビ科ナメラ属
和名:アオダイショウ
学名:Elaphe climacophora
英名:Japanese rat snake

2mほどにまでなる日本最大の蛇。太さは3.5cmほどにもなります。

オリーブ色にうっすらと縦縞が入っていますが、個体変異が大きく、色が濃いもの・薄いものもいます。慣れないとシマヘビと間違えることもあるでしょう。
また、目の後ろにアマガエルのような黒い模様が入っています。

幼蛇の頃は、マムシに似た斑紋があります。シマヘビの幼蛇は赤みがかった小豆色ですが、アオダイショウはシックな灰色に近い茶色をしています。

「岩国のシロヘビ」とよばれているのはアオダイショウのアルビノ(突然変異、メラニンを生成できない)です。アルビノの生物は野生化では目立ち、捕食されやすいため稀ですが、”神の遣い”として保護されてきたため、多くのシロヘビが生まれるのだと言われています。

シマヘビよりしなやかで、獲物を絞めるのが得意です。木にもよく上ります。

野生個体でも捕まえてすぐに餌を与えても食べるものが多く、飼育しやすい蛇です。英名に「rat」とあるように、ネズミをよく食べます。鳥の卵も食べることがあり、その際は喉部分の脊椎にある突起に卵を押し当てて割ります(うずらの卵を与えてみるとおもしろいかもしれません)。

瞳孔が丸いせいか、目が魚っぽいというのが著者の密かな感想。個体差かな…

その他のヘビ

ヒバカリ

噛まれたらその日ばかりの命…といのが名の由来らしいですが、無毒で温和。

50cmほどの小型の蛇で褐色、頭の後ろに白い線が入っています。

飼育が難しいヘビとされていますので、初心者の方は捕まえても写真撮影だけにとどめて放してあげましょう。

ジムグリ

全長は~100cm。

その名の通り、地面に潜っていることが多いようです。赤茶色に黒い斑点が並びます。幼蛇は赤と黒の毒々しい派手な模様ですが、こちらも無毒の蛇です。

温和なものの神経質な個体が多く、高温に弱いことから、こちらも初心者向きとは言えません。

そのほか本州にはタカチホヘビ、シロマダラなどがいますが、ほとんど目にする機会はないと思われます。また、沖縄などには30種近くの蛇が生息しています。

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