川魚って、地味~なイメージありませんか?
確かに地味なものが多いですが、あなたの近くに宝石のような魚がいるかもしれません…
輝くメタリックブルーの婚姻色、長い鰭、これが淡水魚、オイカワ!
綺麗ですね…これが小川にいるんですよ。
分布は本州の北陸・関東以西、一部生息していない地域や、逆に持ち込まれて分布が広がった地域もありますが、国内で広く見られます。
中流~下流域に棲むので、人の生活圏に被りますね。
網ですくったり釣ったりして、その姿を見ることができます。
イワナやヤマメも美しいのですが、上流に行かないとなかなか見られません。(北海道だと河口から上流までイワナだったりしますが)
オイカワは雌雄で形態や色が違います。
オスがメスより大型で、鰭も大きくなります。
鮮やかな体色は、婚姻色と呼ばれるある程度期間限定のもので、オスの方が鮮やかです。
産卵期は5~8月。
オイカワが最も美しい時期でしょう。
ちょうど子供たちが魚取りをしたくなる時期と重なっています。
美しい淡水魚オイカワ、でも実は学名は残念…!?
オイカワの学名は
Zacco platypus
…ザコ、雑魚です。
日本の生物を調査に来た外国人に、漁師さんが「こんなのは雑魚だよ!」と言ったがために、こんな学名になってしまったとか…
(蛇足ですが、カササギの学名がpikapika…ピカピカって…これの由来も気になる…)
分類は
コイ科ダニオ亜科オイカワ属。
コイ科にはあのぬぼーっとした顔のコイをはじめ、フナやタナゴ(こちらもきれいな魚ですね)が含まれます。
オイカワを釣る!釣り方はえさ釣りで
オイカワの捕まえ方としては、網ですくうという方法もあるのですが…
「ハヤ」という地方名があるだけあってかなり素早い…大きめの川だと網が届かないなんて問題もありますね。
そこで有効な方法が、釣りです。
えさ釣り
えさは市販のミミズ(小さいもの)やサシ(ハエの幼虫、ウジですね)、アカムシなどのほか、釣り場の近くにいる虫を捕まえて調達するのもありです。
口があまり大きくないので、そのあたりは考慮して選びましょう。
仕掛けは魚側から、針・オモリ・浮き。
テグスという透明な釣り糸を使います。
竿はのべ竿を使います。竿の長さは釣り場に合わせて選んでください。
小さい川なら棒の先にテグスを結びつけただけの原始的な(?)ものでも 。
オイカワの飼育方法。婚姻色のお姿をあなたのお部屋に。
オイカワは中流~下流域に棲むので、水温管理もほぼいらず、飼育できます。
まず必要なのは水槽。
小さい方が楽そうですが、水質が変化しやすいという欠点もあります。ただ、水換えや掃除・移動はしやすいですね。
オイカワは全長15cmほどの小さな魚ですが、60cmくらいあると良いのでは。幼魚ならもう少し小さくても良いかもしれませんが、長期飼育するならどうせ大きくなるので、最初から大きい水槽で良いでしょう。
エアポンプ・ろ過装置も必要です。
餌は、実はなんと(?)川魚用のえさが市販されているので、それを与えるのが楽ですね。