飛べない鳥だけどダチョウじゃないのよ。「エミュー」。飼育しやすい? 肉はどんな味? 宝石のような卵!

世界一大きな鳥はなんでしょう?

正解はダチョウ常識レベルですね~。

体高は230センチ、体重130キロにもなるモンスターバード。

では世界で2番目に大きな鳥はご存知でしょうか?

世界2位は不憫ですからね~。メチャメチャすごいことのハズなのに世界1位に大して知名度は低すぎるという……。世界2位の高さの山の名前知ってます? K2ですって。なんじゃそら。

「エミュー」。(Google画像検索)

世界2位の大きさを誇る鳥です。ダチョウみたいとかいっちゃダメですよ。ぜんぜん違う鳥ですから。マジでマジで。

エミューは現在、あるポイントから注目されている生き物でもあります。未来はもっと身近になっているかも?

新たな可能性、エミューについて見てみましょう。

・世界で2番目に大きい鳥「エミュー」。いったい何奴? 飼育に許可は必要なのか?

世界2位の大きさを誇る飛べない鳥エミュー。そもそも何者なんでしょうか?

分類は「ヒクイドリ目ヒクイドリ科エミュー属エミュー」。

オーストラリアの草原などに生息し、果物や草、昆虫などを食べる雑食性の生き物です。

ヒクイドリ目……。あんまり聞き慣れないですね。ヒクイドリ目にはヒクイドリ科とエミュー科のみが属する小さな目です。かつてはダチョウ目として統一されて見られていたことがあり、見た目上はそりゃ……大きくて飛べない首の長い鳥だからひとまとめにされるのもしょうがないですな。

現在でも「走鳥類」として一緒くたにされることがあります。ダチョウやエミュー、ヒクイドリだけでなくキーウィやレア、絶滅しちゃってますがモアなど飛べない走る鳥をひとまとめにして言う類です。

ちなみにエミューは体高200センチ、体重50キロほど。

ヒクイドリは全長170センチ、体重はメスで60キロほど。

大きさだけならエミューですが、体重で論ずれば世界2位はヒクイドリだったりします。このややこしさも単純明快に世界1位のダチョウに水をあけられる原因なんじゃないですかね……。体重も世界2位だったらもうちょっと有名に……。

エミューとレアとモアの写真だけ見せられてもどれがどれやらわかりにくそうですよね。

しかしこのエミュー、実は世界中で大人気だったりします。色んな国で飼育されていて、動物園だけでなくエミューの牧場なんてのもあるんです。

なぜエミューが人気なのか……。

それは「家禽としてのスペック」と、

「飼育しやすさ」ゆえです。

エミューは家禽として注目されています。国によっては何百頭というエミューを数人で飼育している牧場もあり、その管理しやすさは天井知らず。まだまだ飼育法が発展途上であることを考えると、まだまだ家禽として伸びしろがあるといえます。

広い空間を高い柵で仕切って、地面はコンクリートなどで舗装されていないこと、日よけ風よけのために小屋を建ててあげる必要があります。……。イヌネコに比べると労力が半端じゃないな。

エサは野菜や果物、そしてダチョウ用の栄養が整えられたエサが販売しているのでそれを適量あげてもいいですね。1日に5キロ程度のエサを食べるエミューですが、雑草や昆虫が飼育地に生息していたら多少少なくしたほうが適切かもしれません。

エミュー、ダチョウは特に国や都道府県に届け出せずに飼育して良い鳥で、特に暴れたり鳴いたりしないのでひょっとするとニワトリなんかより平和だったりして。

敷地の問題は大きいですが、人馴れしやすく、繁殖期以外では非常に臆病でおとなしい生き物なのでお金持ちが飼ってるみたいですよ。

ちなみに幼鳥が4万円ちょっとで売られていました。思ったより安くて驚いています。割と買える金額というか……。体の大きさに大して費用は安く済むのかな……?

・エミューの卵は色が美しい! 殻だけで売られるレベルの卵とは?

鳥といえばタマゴ。タマゴといえば鳥。次点は魚。

エミューのライバル(?)ダチョウはタマゴも有名ですよね。世界最大のタマゴであると同時に、卵黄は世界一大きな細胞でもあります。

ここでもエミューはダチョウにかなわないのか……? いえいえそんなことはございません。エミューのタマゴはある意味でダチョウを上回るスペックを持っています。

これがエミューのタマゴです。(Google画像検索)

マジです。陶器とかじゃないですよ。正真正銘エミューのタマゴです。

この鮮やかな緑色!!

ビリジアン!! 面白いですね~!

鳥類のタマゴは模様がついていたりして天敵に見つからないようにするものもありますが、エミューのそれも擬態であると言われています。草原地帯に生息しているので、緑色は草に紛れて見つかりにくいんじゃないか、と。

でも産卵期は冬なんですよね……。年間に40コくらいのタマゴを産卵します。南半球だから……ん? 日本でいう冬(12月)なのか? それともオーストラリアの冬(6月)なのか? ん? え? どっちだろ?

タマゴはオスのみが温め、産卵後のメスは新たなオスを求めて旅立ちます。若干珍しく感じるイクメンですね。オスは50日近く食事も取らずタマゴを温め続けます。そのため、オスはメスよりも脂肪を蓄える能力が高いんだとか。

タマゴの大きさは600グラムくらい。鶏卵のMサイズが60グラム程度なので10倍くらいですね。ちなみにダチョウのタマゴは1キロオーバー。サイズでは完敗ですが、彩りは圧倒的に豊かです。そのためか装飾品の材料などとして殻のみでも販売されています。それなりに大きく丈夫で見栄えするんでしょうね。ダチョウはちょっと大きすぎる。

もちろん食用としても重用されていて、鶏卵と比べて泡立ちやすく加熱しても軽い仕上がりになるそうなので、オムレツやシフォンケーキなど空気を含ませる料理に使用したいですね。問題は普通のタマゴ10コ分もの量を使わなければならないところでしょうか。

・オーストラリアじゃ常食だから。エミュー肉は美味しいのか? 味の特徴は?

おとなしくて飼いやすい、タマゴも美味しい。

では家禽にとって最も重要といっても過言ではないお肉はどうなんでしょう?

エミュー肉はどちらかというとヘルシーなお肉として人気が出ています。

近年、ダチョウ肉がヘルシーということで密かに人気が出ているのを知っていますか? まるで牛肉のように赤々と輝く身は美しく、低脂肪・高タンパク質・高鉄分・低カロリーともうなんか胡散臭いレベルで健康的なお肉。味に関しては賛否あります。慣れの問題だと思いますけど。

エミューも同様に脂肪分の少ないヘルシーミートとして認知されてきています。

日本でも家禽として飼育されていますし、(リンク)

お肉も販売されています。(リンク)

とはいえエミューのお肉には弱点があります。

それは「味に特徴がない」ということです。

味も香りも薄く、脂肪がほとんどないことから「お肉の美味しさ」がどうしても弱いのです。

なのでしっかりと味をつけて食べるべきお肉で、しっかりと下味をつけてバーベキューにしたり、赤みの歯ごたえを残すためにサイコロステーキにしたり。和風にするならすき焼き風に煮込んでも美味しそうですね。お出汁とお醤油でのこむのは相性が良さそうですね。逆にしゃぶしゃぶとかは牛肉や豚肉に対して分が悪いでしょうね~。

どうでしたか? エミュー。

現在はまだまだ量産体制が整っておらずお肉もタマゴも高価ですが、飼育法の確立やエミュー肉にピッタリの調理法が発明されれば見る目が変わるでしょうね。未来にはスーパーにエミュー肉が当たり前においてたりして……。

正直楽しみです。煮込みたい。デミグラスソースが合う予感がするんだよな……。

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