農作物を守れー。驚異の害獣「イノシシ」現代のハイテク対策! 超音波、オオカミフィギュア、エミュー……エミュー!?

先日イノシシについての記事を書きましたが、

イノシシには「害獣」としての側面が強くあります。

農耕民族日本人にとって、手塩にかけて育てた作物が野生動物にかすめ取られてしまうことは日常的な問題でした。そして同時に、農業が発展して美味しい作物がたくさん育てられることは野生動物にとって安定して食料を確保できるバイキングが設置されるようなものです。農家と害獣の戦いは、21世紀になっても収束を見せません。

種々様々な害獣がいますが、クマ、シカなどと並んでイノシシは恐ろしい害獣です。成獣は体重150キロを超えるものもいるイノシシ、正面から戦ったのではほとんどの人間に勝ち目はありません。

イノシシは高い身体能力と学習能力によって人間たちの工夫を長年に渡って嘲笑ってきた憎っくき仇敵。人間も指を咥えて被害を受け入れてきたわけではありません。21世紀、科学の時代に人間はどうやってイノシシと戦っているんでしょうか?

野性VS文明、現代におけるイノシシ対策を見てみましょう。

・イノシシ対策・基礎編。畑を荒らすヤツラを止める「防護柵」たち

おそらく最もポピュラーに使われてきた害獣対策が「柵」です。

田畑を柵で囲って境界線を引き、獣たちが侵入できなくする……。動物だけでなく、人の侵入を防ぐために塀を作るなど古くから用いられてきた方法です。

かつては木で作られていた柵ですが現代では多彩な材質で制作され、未だに新たな可能性を追求され続けています。

・有刺鉄線

人と獣のデスマッチ!!

鋭利なトゲのある金属線で柵を作り侵入を防止します。不意に触るとトゲが刺さってしまうので通常の木柵よりもダメージを与えられます。また、柔軟性が高いので壊れにくい、というのも特徴でしょうか。

しかしながら、単品ではイノシシに対して大きな効果は挙げにくいです。なぜならばイノシシは分厚い毛皮でトゲのダメージを軽減し、自慢の鼻で地面との隙間を掘って潜ってしまうことがあります。

・ワイヤーメッシュフェンス

近代的な素材ですね。もともとはコンクリート内に入れて砕けるのを防ぐための素材。

千切れにくいワイヤーで作られた網は、裾を地面に埋め込むことで地面を掘りづらくすることもできるスグレモノ。乗り越え防止のために高さ1.2メートル以上を目安に設置するべし、とのこと。

イノシシは無助走で1メートルほどジャンプできるので、足元をメッシュで走りづらくした上で、高く設置する必要があるんですねー。

単品での欠点としては、向こう側が透けて見えてしまうので作物が見えてしまい、イノシシがやる気になってしまうことでしょうか。多くの柵に言えることですが、イノシシに作物を見せない努力も必要なのです。

・金属柵

シンプルに硬い!

ガチガチに強靭な金属柵。メッキ加工を施せば耐水性も獲得して耐久性や耐用年数はバツグンです。しかし柔軟性には乏しいため、地形によっては設置が難しいことも。イノシシ対策の際には上部に「返し」を作ってより飛び越えにくくすると○。

・電気柵

おおー、ハイテク気味。

イノシシは未知のものを調べる際に鼻先で触れる習性があるのですが、そこで効果バツグンなのがこの電気柵。生き物が触れると通電し電気ショックでダメージを与えて撃退します。ダメージ自体は微々たるものですが、動物から見れば未体験の衝撃にビックリすること請け合い。

しかし、柵としての強度は大してないのが欠点です。ビックリしてパニックになったイノシシが暴れたら壊されることもあります。その際、修理やメンテナンスにかかるランニングコストを考えるとちょっと割高でしょうか。

・トタン

意外や意外、防御柵の最右翼はトタンです。「トタン屋根」のやつですね。

ポイントは「安価さ」と「視覚遮断」。トタンは向こう側が見えないので、イノシシは作物があるかどうか見えなくなります。不安を与えることができるのも大きなポイントですね。

欠点はなんといっても設置が大変なこと……。鉄板で畑を囲うって考えたら大工事ですもんね。

・いのプラ

イノシシ対策に特化した、なんとプラスチック製のボードです。(リンク)

「プラスチックで大丈夫なの~?」と思ってしまいますが、プラスチックなので設置や補修が非常にカンタンで、金属製のノコギリ状留め具「いノコ」を設置することでイノシシお得意の掘り返しを防止。固くないため逆に登ったり乗り越えたりしにくい、といったメッシュっぽい特長も。

「コストパフォーマンスの高いイノシシ対策」として、今後の活躍が待たれます。

※ちなみに私はこの会社と一切関係ありません。面白いから取り上げてみました。

さてさて、まずは色々な「柵」を見てきましたが、どれも単品では欠点があるものです。

何種類かの柵を組み合わせることで欠点をカバー、効果アップさせて使うのが肝要。でもあんまり気合い入れすぎると費用がかさむ、というデメリットが……。これが難しいところなんでしょうね~。

そして組み合わせが有効なのは柵だけではありません。

次項では間接的にイノシシ侵入を防止する科学兵器をご紹介しましょう。

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