「タラバガニ」はカニじゃない!? なぜ「ヤドカリの仲間」なのか!? ヒントは……足の数?

カニ、好きですか?

大体の方は「食べるほう」で好きですよね、カニ。

焼かれ煮られ蒸され寿司にされパスタソースにされ、

終いには専用のスプーン(カニスプーン)まで作られるくらい食べにくいのに大人気。

ちなみに私はそうでもないでーす。頭足類のほうが好きー。

メジャーなカニといえばなんでしょうか?

毛ガニ、ズワイガニ、ワタリガニ、モクズガニなんかも人気ですね。

でも忘れちゃいけないカニといえばやっぱり

「タラバガニ」ですよねー!!(Google画像検索)

ザ、カニ!!

このトゲトゲしいフォルム、たくましい脚とツメ!!

大型で食べごたえバツグンなのも人気の理由でしょうねー。

でもカニじゃないんですよコイツ。

いや、いやいや。そんなに石を投げないで。

マジですよマジマジ。そんなに怒らないで。

タラバガニはカニじゃないですよ。

なんかこれ以上序文でグダグダ語ってても投げられる石が増えるだけなのでさっさとタラバガニについて見てみましょう。

・「タラバガニ」はなぜカニでなくヤドカリの仲間なのか? まず「カニ」を知ろう!

えー、まず「カニ」ってどういう生き物ですか?

ハサミがあったり、

目が飛び出してたり、

横歩きしたり……。

サルと合戦したり……。

かなりポピュラーないきものだと思いますが、詳しくはよくわからないことが多いですよね。

まず生物学的な視点から。

カニは

「節足動物門・甲殻亜門・

 軟甲網・真軟甲亜網・ホンエビ上科・

 十脚目・抱卵亜目・短尾下目」に属する生き物の総称です。

なっげー!! 一息に言えないくらい長いですな!

いつも紹介するときは「網」や「目」から引用するのですが、今回はちょっと「門」まで遡る必要があるんですよ。

そう、まずは「門」から。

例えば我々人間が属する哺乳類などは「脊索動物門」に属します。

カニが含まれるのは「節足動物門」。節足動物門はさらに「亜門」に分かれます。

「甲殻亜門」。いわゆる「甲殻類」のことです。我々のよく知るものだとカニをはじめとしてエビ、ヤドカリ、ザリガニ、シャコなどを甲殻類と呼びますね。

「甲殻類」に分類されるカニですが、この「甲殻類」というくくりもひとことでサラッと紹介するには若干難しかったりします。

「亜門」という単位で分類したとき、人類は「脊椎動物亜門」という分類になりますが、

この中には哺乳類だけでなく鳥類や魚類、爬虫両生類も含まれてしまうんです。

なので「せ……脊椎がある動物だよ」というフワフワした説明しかできないくらい広い分類なんですよ。甲殻類も全てがカチカチの殻で覆われていることもないので、「殻があるヤツだよ」と説明するのも間違いになっちゃうんです。だってカブトムシは甲殻類じゃないですし(いわゆる昆虫は「六脚類」)。

「軟甲網」。別名を「エビ網」とも呼ばれるように我々のよく知る甲殻類はほとんどこの網に分類されています。さらに「真軟甲亜網・ホンエビ上目・十脚目・抱卵亜目」まで進みます。

ぜーぜー、だいぶ進んできましたね。ようやく目までたどり着いた……。

「十脚目」まで来るとかなり具体性を持ってきます。ここに入っているのはエビの仲間です。さらに「下目」で細かく分類されていて、「コエビ下目」「ザリガニ下目」「イセエビ下目」「異尾(ヤドカリ)下目」「短尾(カニ)下目」なとに分けられます。

こうして「短尾下目」に分類されているのがカニであるというわけです……。ふぃ~疲れた……。

で、タラバガニは「短尾下目」に含まれてないんですよ。

「異尾(ヤドカリ)下目」なんです。

そういう意味で「タラバガニはカニじゃない」んです。

まあここまで見てもまだピンと来ないですよね? 次項行ってみよう!! イエー!

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