・シマウマ、近いのはウマ? ロバ? ……ロバ!? 種や速さの違い。
気分を変えて基本情報を見てみましょう。そうしましょう。
シマウマ。縞、馬。
見たまんまのネーミングですね。まあそりゃそうだよなという命名。妥当です。
分類は「奇蹄目(ウマ目)ウマ科ウマ属」。ウマだな~。
しかし、より詳細に分類を見てみると……。
サバンナシマウマ……「ウマ目ウマ科ウマ属シマウマ亜属サバンナシマウマ」
……。
ちなみに普通のウマは「ウマ目ウマ科ウマ属ウマ亜属ウマ」。
……。
つまり正確にはシマウマはウマじゃないんですよねー。「亜属」が違うので。
実はね、シマウマはウマよりロバに近いんですよ。
▲ ロバ。
(※参考Google画像検索・シマウマ)時速60キロくらい
(※参考Google画像検索・ロバ)時速50キロくらい
(※参考Google画像検索・ウマ)改良されたサラブレッドが時速70キロくらい
速いなシマウマ。自動車の時速60キロを思い出してみるとそのスピードがわかりますね。ロバも意外に速いし。
シマウマとロバに共通する特徴を挙げると、
・大きな耳
・しっぽの先端のフサフサ
・エトセトラ
ウマはシマウマやロバに比べると、耳が小さかったり、しっぽは全体が長い毛でできているポニーテール(当然)のもの、他にもいろいろあるんですけど多いので割愛。
ちなみに世界では「縞ロバ」という名称で呼ぶ地域もあるくらいです。結局、身近の一般的なものから名前を取るんですね。ネコじゃないけどジャコウネコとか。
・結局シマウマの縞ってなんなの? おっさんみたいな鳴き声ってマジ?むしろ犬?
シマウマ最大の特徴「縞」。
ダーウィン先生の進化論では説明しづらいポップな模様、この謎の解明のために数多くの研究者たちが頭を悩ませてきました。
Q.なぜシマウマには縞があるのか?
・肉食動物に襲われにくいから説
縞模様がある状態でたくさん集まると、どこからどこまでが1頭のシマウマかわかりにくくなり、肉食獣は1頭に狙いを定めづらくなる。結果的に逃げられる確率が上がる。
しかし、
後の研究で肉食獣は縞模様がはっきり見えないことが発覚。模様なしと大差ないという結果に。
・体温調節できるんだよ説
黒い部分は熱くなりやすく、白い部分は熱くなりにくいので温度差が生まれる。温度差が生まれると気流の流れが発生するので、これによって微風が起こり涼しくなる。
しかし、
後の研究で涼しくなるほど風が起こらないことが発覚。白い部分も炎天下では熱くなっちゃうらしい。
・防虫説
2018年現在最有力説がコチラ。
シマウマと生息地が被っているウマ科を狙う吸血バエを調べたところ、ハエの体内にシマウマの血液はほとんど検出されないこと、実験したところ吸血バエは1色の面を好み、模様がある面を嫌う傾向があることが明らかに。
これによって吸血による感染症を防げるため、という仮説が主流になっています。
5年後くらいに覆されそうだけどね! ここまでの流れを考慮すると!!
・聞いたことないでしょ? シマウマの鳴き声ってどんなの?
「シマウマの鳴き声はおっさん」という俗説があります。
どっちかといえば都市伝説?
私も聞いたことがなかったので、実際に聞いてみました。
……(視聴中)。
…………犬?
なんか「ワン! ワン!」って聞こえますよ。
それも中型犬っぽい。小型犬ほどキャンキャンいうわけでもなく、大型犬みたくバウワウいうわけでもない。向かいの家で犬が鳴いてるな~くらいの迫力ですね……。
けっこうピンポイントに中型犬っぽいな~……。
……変なの。
・最後に
ね? 思ったよりヘンだったでしょ? シマウマ。
世の中、知ってるつもりでも全然詳しく知らないものがたくさんあります。シマウマもまたしかり。
「知ってるようで知らないシリーズ」まだまだ続くよ! 次回をお楽しみに~!!