毒性のある鳥「ピトフーイ」。伝説の「鴆」!? その生態とは

・鳥のクセして毒がある。ピトフーイの毒性とは?

世にも珍しい毒鳥ピトフーイですが、どんな毒を持っているのでしょうか?

まず、ピトフーイは「とある一種類の鳥」を指す言葉ではありません。

「イヌ」という言葉の中にチワワとシベリアンハスキーがあるのと同じように、

「ピトフーイ」という言葉の中には6種類の鳥が含まれています。

ハッキリ言って分類がめんどくさいことこの上ないのですが、

  • カワリモリモズ
  • ズグロモリモズ
  • カンムリモリモズ
  • ムナフモリモズ
  • サビイロモリモズ
  • クロモリモズ

以上の6種を総称して「ピトフーイの仲間」とするのが一般的です。

「ピトフーイ」で1種を指す場合は、毒の強いズグロモリモズを指します。

以降はピトフーイをズグロモリモズとして話を進めます。

ピトフーイの毒は「ホモバトラコトキシン」というよくわからない名前のものです。

ピトフーイ発見前には「ヤドクガエル」の毒として有名でした。ヤドクガエルは吹き矢の毒として利用されていたもので、小さなカエル一匹分で大人10人を死に至らしめる威力を持っています。その威力はフグ毒の4倍にも達するらしく、仮にニューギニアの無人島で捕獲しても食べないように気をつけましょうね!

ピトフーイは羽根や皮膚に毒が含まれているので、触るだけでも危険です。仮に飼育するとしたら、部屋に散らばる羽根クズだけでも危険なレベルですね。また筋肉にも毒が含まれています。

もうどうしようもありません。

不幸中の幸いは、ピトフーイはヘビなどから身を守るために毒を持っているので、能動的に毒をばら撒きにかかるような生き物ではないということでしょうか。基本的には近寄らなければセーフ! ということですね。

・ピトフーイの毒性はいかにして生まれるのか? 鳥の生態と関係?

ピトフーイは自分で毒を生成するわけではありません。

ではどこから毒が生まれるのか?

食べます。

ピトフーイは雑食なので虫からなにから食べます。毒を持った虫を食べて体内に毒を蓄積するのです。

こういった生態の有毒生物は意外と多いです。フグ毒として有名なテトロドトキシンですが、プランクトン由来の微小な毒がフグのエサとなる貝などに食べられ、最終的にフグの体内に毒が貯まる、というシステムです。生物濃縮といわれますね。上で挙げたヤドクガエルやイモリも毒を持ったエサを食べることで毒を蓄えます。

なので、仮にタマゴを孵化させて無毒なエサだけで飼育すれば無毒になる可能性はありますね。

危険なので絶対やりたくないですが。

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