ドラゴンの如く! その名も「トビトカゲ」! 飼育はできるの? 種類は?

トビトカゲ、そのシンプルな名。

トカゲが、飛ぶ。いや跳ぶ? それとも翔ぶ? どれでしょう?

正解は「飛翔ぶ」です。これで「とぶ」と読みます。

冗談はさておき、今回は「トビトカゲ」についてです。

これまたシンプルすぎて逆に見た目を想像し難い名前ですね。

全世界に多数の会員がいる「へんな生き物学会※1」では初心者向けとして有名ですが、日本ではマイナーな生き物のため「そんなの聞いたこともない!」という方も多いのではないでしょうか?

日本人におけるトカゲの既成概念をちょっとだけ覆す、そんなトビトカゲの魅力について掘り下げていきましょう!

・トビトカゲ、ラテン語ではドラゴン! 種類は多いの?

トビトカゲの仲間はインドや中国、マレーシア・タイ・フィリピン・ベトナムなどなどなどなど、アジアのひろーい範囲に生息しています。知ってました? アジア的にはかなりメジャーな生き物なんですよ!

旅行中、まさに飛んでいる瞬間のトビトカゲを見る機会も珍しくないそうです。なんだかワクワクしますね!

ちなみにトビトカゲは分類学状「有鱗目アガマ科トビトカゲ属」という立ち位置なのですが、「トビトカゲ属」の国際的な名前は「Draco」。ラテン語でそのまんま「ドラゴン」を意味します。

ちなみに「アガマ科」は通称キノボリトカゲ科。かの大スターエリマキトカゲもここに属しています。ペットとして人気の「アゴヒゲトカゲ」や、名前がかっこいい「モリドラゴン属」「ウォータードラゴン属」も所属しています。

トビトカゲ属の種類は多く、代表的なものだけでも10種類以上がいます。しかし、日本のショップで販売されるときには「トビトカゲ」として売られていることが多いので、細かい種類の把握はプロじゃなければ難しいかもしれませんね。

・トビトカゲ、別名ドラゴンの生態って? 種類ごとに違う?

トビトカゲは森に住んでいる「樹上性」です。

産卵時には地面を掘りますが、人生の大半を木の上で生活します。主な食生活はアリ。トカゲの仲間は昆虫食・雑食・草食と幅広いですが、トビトカゲは昆虫食なんですね。

さて、基本的な情報はこれくらいにして、

そろそろトビトカゲ生態の目玉、飛翔についてお話しましょうか。

トビトカゲの飛翔の仕組みは、ズバリ「モモンガ」です。

すなわち「翼をバサバサ動かして飛ぶ」のではなく、グライダーのように「翼を広げて滑空する」のです。

わかりにくいですか? もうちょっと詳しく説明しましょう。

トビトカゲの「翼」はいわゆる羽根ではありません。鳥やコウモリの羽根は人間でいうところの腕にあたる部分ですが、トビトカゲの翼はなんと「肋骨」。アバラ骨です。

トビトカゲの肋骨は伸びる仕組みになっていて、これが凧の骨の役割をします。伸びた肋骨には皮膚の膜が張っているので、これらで作られた「翼」で滑空するわけです。

トビトカゲは体が小さいので、天敵がたくさんいます。鳥やヘビ、木登りする哺乳類などに簡単に食べられてしまうので、効率よく逃げるためにこの能力を身につけたと考えられています。

小型のカメレオンは外敵に狙われると「死んだフリ」をして危機が去るのを待つ種類もいます。小型の爬虫類がいかに捕食されやすいのかを象徴的に表す特性にも思えますね。

飛距離は種類によってさまざまです。ジャングルに住んでいるもの、マングローブ林に住んでいるものなど生息環境にもバリエーションがあるのでそういった差異があるのでしょう。5~10メートルほど飛ぶそうで、種によっては20メートル近く飛ぶ例もあるそうです。アジアを旅行してみると、ひょっとすると街路樹から街路樹へ飛び交うトビトカゲが見られるかもしれませんね!

次の項では、気になる「飼育について」、見ていきましょう!

・トビトカゲに飼育できる種類はいるの? ドラゴンみたいに飛ぶ?

トビトカゲは飼育できます。

ただ問題は売っているショップを見つけなければならないことでしょう。

トビトカゲは体調を崩しやすいのか輸送している間に弱ってしまうので安定した入荷がなく、大型のショップにも置いてあることは滅多にありません。需要に対して供給が少ないんですね。

仮に少数が入荷されたとして、ショップ側は以前から贔屓にしてくれているお得意様を優先するでしょうから、「飼いたい!」と思ってすぐに飼えるような生き物とは言いがたいです。ツテとコネをじっくり作っていないと厳しそうですね。

そして手に入れたとしても、トビトカゲは飼育が難しいとされています。輸送時に弱りやすいこともあって、デリケートなんですね。飼育されている数も相応に少ないでしょうから、飼育に関して困ったことがあっても情報が仕入れにくい、というのも飼いやすいとは言いがたいですね。

せっかくのトビトカゲですが、トビトカゲが飛翔する環境づくりも難しいであろうことは想像に難くありません。高いところから滑空しなければならない上、飛距離のためには相応の広さも必要です。キレイな飛翔を観察するためには、専用の巨大温室でも作らないと難しそう……。相当なお金持ちにしかできませんね。

飼育数が増えていけばもっと手軽な飼育環境が確立するのかもしれませんが、情報が少なすぎる、というのが現状です。

・今はまだロマン

空飛ぶトカゲの飼育、ロマンですねー。

いつの日かアパートの一室でも飼えるようなエポックメイキングなアイデアは生まれるのでしょうか。

今はまだ、飼い始めるのも飼い続けるのも難しい。これから先に期待しましょう。

ただ、簡単に飼えるようになってしまったらロマンじゃなくなっちゃうのかも……?

※1「へんな生き物学会」はフィクションです。念のため。

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