飛ぶための工夫がぎっしり! 鳥類の骨格を解説:特徴と名称について 標本はどこで見られる?

bone

鳥類の骨格はすごい!

飛ぶために他の脊椎動物にない独特な特徴がぎっしり詰まっています。

まさか飛ぶためにこんなことを!?鳥類の骨の内部構造を解説!

鳥類は飛ぶために骨格から軽量化されています。

骨の内部は細い支柱が入っているものの、基本的に中空のパイプ状の構造をしています。

「気嚢」とよばれる空気が入る袋を持つ骨もあり、このような骨は気嚢が入るための窓が付いています。気嚢というのは肺と繋がった器官で、気嚢のお陰で鳥類は非常に高い呼吸効率を誇ります。

肺が骨の中に入っていると思ってください。すごくないですか?
飛ぶために体を軽くすることがいかに重要かがうかがえます。
ここまでどのように進化したんでしょうか。

尚、どの骨に気嚢が入っていて、どの骨には入っていないか。それは種類によります。ニワトリの場合、気嚢が入っていないのは、胸骨・肋骨・頭蓋骨のみです。

まだまだある飛ぶための構造!鳥類の骨格構成の特徴と名称を解説!

脊椎・頭蓋骨・肋骨…といった基本構造は他の脊椎動物と共通です。

しかし…!
骨の内部構造だけでなく、全体の骨格にも飛ぶための特徴が数多く見られます。

鳥類の骨格解説:頭部の特徴と名称

頭部から見ていくと、嘴には歯がありません。嘴にギザギザした突起がある種もいますが、これは角質です。嘴そのものも、普段私たちが見ているのは、嘴の骨にかぶさった角質の鞘部分なのです。

哺乳類の頭蓋骨は上顎と下顎の2つだけですが、鳥類の場合は多くの骨で構成され、関節も複数あります。

哺乳類の下顎は歯骨とよばれる骨たったひとつである一方、鳥類では歯骨・上角骨・角骨・関節骨の4種類で構成されます。

鳥類がもつ上顎と下顎の関節の骨、頰骨と方形骨は、哺乳類ではなんと耳小骨に転用されています。そのため鳥類の耳小骨は1つ、哺乳類は3つなのです。

この頰骨と方形骨ですが、下顎が下がると嘴を上に押し出す構造となっており、上顎が可動という、哺乳類である我々からすると一見奇妙な動きを可能としています。この構造は爬虫類とも共通のものです。

鳥類は目にはリング状の強膜骨があります。目にも骨があるのかと驚かれるかもしれませんが、強膜骨がないのは哺乳類くらいで、魚類・爬虫類などたいていの脊椎動物は強膜骨を持っています。

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