骨格標本の作り方レベルアップバージョン

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自由研究だけのつもりが…骨格標本作りにはまったあなたのためのレベルアップバージョン。小型鳥類・哺乳類の全身骨格、魚の頭の骨格標本をご紹介します。

小型鳥類・哺乳類と魚類頭部の骨格標本の作り方!

レベルアップバーションということで、すぐにはうまく作れないかもしれません。上達には場数を踏むしかありません!

鳥や哺乳類が好きなあなたへ:骨格標本作成コース(A)

材料:ウズラ(成鳥)またはマウス/ラット(アダルトサイズ)
※入手先は猛禽類や爬虫類用の餌を売っているショップ。通販できます。若いと軟骨が多く、うまくいかない可能性が高いので、成体を材料にします。

※こちらからもどうぞ。
ラット

ウズラ成鳥

道具と薬品:ピンセット・バット/タッパー・古歯ブラシ・瞬間接着剤・(解剖用)ハサミ・マチ針/虫ピン・ティッシュ・入れ歯洗浄剤・針金・お茶パック・70%アルコール・オキシドール・アセトン・粘土

にわか骨師から本格派へ脱皮するあなたへ:ハサミは細かい作業ができる眼科用ハサミがおすすめです。意外とそんなに高価なものではありません。ピンセットも先が細くぴったりと合うものを用意しましょう。

可能であれば作成する動物の骨格の図を用意しましょう。これが手に入るとぐっと作りやすくなります。

では、作業手順です。(作業を中断するときは70%アルコールに入れて保管します)

  1. 除肉:ハサミ、ピンセット、歯ブラシを駆使して肉をできるだけ取り除きます。ほぼ骨だけに見えるくらいが目標です。ただし細い骨と骨をつなぐ健などの組織は少しだけ残しておきましょう。
    頭は切り離し、頸椎と繋がっていた部分にティッシュで作ったこよりを入れて脳を掻き出します。頭を切り離す際は関節の隙間を切るようにし、舌骨を傷つけないよう注意します(下ごと取り出すと良いです)。鳥類は眼球に骨がありますのでとっておきます。哺乳類の場合、鼻の中はレース状の繊細な骨があるのでがんばって肉を取りすぎると骨まで取ってしまうことになります。注意しましょう。脊椎がバラバラになりそうなときは針金を通しておきます。そのほかなくしそうな骨はお茶パックに分けておきます。
  2. 入れ歯洗浄剤処理:入れ歯洗浄剤にはタンパク質を溶かす作用があります。これに除肉した材料を漬け込みます。お茶パックの骨は、パックごと漬けます。材料の大きさなど、様子を見て入れ歯洗浄剤の濃度や漬け時間を調整してください。細い骨をつなぐ健がわずかに残った状態までにすると、バラバラにならず作業が楽です。
  3. 洗浄:タッパーに水を張り、材料を洗います。まだ少しのこっている肉も、ここですべて除去してしまいます。
  4. 脱脂:材料についた水をよく切ってから、アセトンに数日漬け込みます。その後材料を取り出し、乾燥させます。※アセトンは臭いが強い、そして火気厳禁!
  5. 漂白:オキシドールに漬けます。こちらは小さい骨なら30分程度。あまり長時間つけると骨が痛むので、様子を見ながらにします。
  6. 乾燥:オキシドールから70%エタノールに移します。骨からオキシドールを抜いてから乾燥させます。乾燥すると関節が固まります。健でつながった骨は完成時の姿を思い描きながらマチ針/虫ピンで形を整えます。
  7. 組み立て:瞬間接着剤・針金を使って組み立てます。なくした骨は粘土で複製を造ります。
  8. 完成:ラベルを作って完成です。こわれやすいので、プラモデル用などのケースに入れると良いです。その方が立派に見えますよ。

完成したら、観察しましょう。焼鳥の三角形のナンコツは、実は翼を動かすための巨大な筋肉がつく胸骨の先端部分です。うずらの骨でもこれは観察できます。他にも見るべきところは沢山ありますよ!!

納得がいかないところがあるなら、2体目に挑戦しましょう!

魚が好きなあなたへ:骨格標本作成コース(B)

全身は難しいです。まずは頭の標本ができるようになってから挑戦しましょう。基本的な作り方は頭も全身も同じです。※ここでは頭の標本作成を解説します

材料:好きな魚(硬骨魚類。幼魚やサケマス類など軟骨が多いものはおすすめできません。軟骨が多いかわからないときは…やってみればわかるでしょう。良い実験観察ポイントです。)

道具と薬品:Aコースと同じ

  1. 魚の頭を用意します。除肉作業を行います。頰や頭の後ろに肉が多いです。魚の頭部の骨は複雑なので、無理をしてバラバラにしないよう注意しましょう。
  2. お茶パックに頭を入れ、入れ歯洗浄剤に漬け込みます。魚のサイズによって漬け時間を変えてください。骨と骨をつなぐ組織がわずかに残る程度に調節します。やりすぎるとバラバラになってしまいます。
  3. 脂の多い魚の場合、アセトンで脱脂します。脱脂はお茶パックに入れたままで。
  4. 乾燥させます。湿っているうちに姿勢を決めてマチ針や虫ピンで固定します。取れてしまった骨がある場合は乾燥後、接着剤でつけましょう。
  5. ラベルをつけて完成です。

魚の良いところは、様々な種類が安価で身近に手に入るところです。ぜひ様々な種類の魚の標本を作って見比べてみてください!

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