理科の授業でスケッチをする理由

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写真がある時代になぜ理科の授業でスケッチをするか

いまどき、写真があります。

加えて中学高校でするスケッチというのはどこに何があるのかあらかじめわかっています。わかっているものを改めて観察します。

教科書で事足りそうなものですが、どうしてわざわざお金と時間をかけてスケッチをするのか?

月並ですが、「本物でしかわからないこと」がある

やはり教科書だけではわからないことはたくさんあります。

まず、教科書の写真は典型的な例ですから、そうでないものをたくさん目にすることにもなります。

それから教科書に載っている器官のホンモノが見られたという感動(?)があったり、教科書には載っていないものも見つかったり(実験の失敗だったり、より専門的な本にしか載らないもの、稀には未発見のものもあるかも)。

さらに!

実物を「見る」だけでなく「描く」ことでもっとわかる

美術を学んだ人なら経験があるのではないでしょうか。

作品を見たときと、模写したときの感覚は全く違ったものです。

こまかくこまかく見ていたつもりでも、描いてみるともっと多くのことに気づきます。

スケッチでもこれと同様のことが起こります。

魚をスケッチしていたならば。
頭の骨の複雑なことに気付くでしょう。
あるいは、そっくりの似た種類だと思っていたけれど、こっちは目が大きい、ヒレがついている位置が少し後ろだ…とか。

細胞のスケッチをしたなら、
細胞の向きによって見え方が違うこと、
配列の仕方や微細な器官の数々…。
こういうことに気付くと思います。

新種の生物をスケッチするという機会に恵まれた人もいるでしょうが(楽しそう…)、すでにわかっているものをスケッチする理由はこんなところにあるのだと思います。

スケッチに限らず、描くということは観察を必要とします。
観察眼を鍛えるつもりでもう一度ペンを取ってみてはいかがでしょうか。

スケッチをしてみようと思ってくれた人へ!「理科」の枠も飛び越えて!?

顕微鏡や実験器具がなくてもスケッチはできます。

身近でオススメの生物は自分自身です。
特に手はいろいろな動きができて、たくさんの要素が詰まっています。
(授業が退屈な時にも描けますよ!!)

次に手に入りやすい材料は、野菜・果実・魚介類。
まるまる1個(匹)でなくても、その一部だけ切り取って描いても面白いでしょう。
スケッチではなく絵手紙や静物画にしてしまうのもありですね。

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『理科の授業でスケッチをする理由』へのコメント

  1. […] スケッチをすると骨のより詳細な形が見えてきます。気づくことがあると思います。 […]