なんて魅力的な人…ただ、あなたは実在しないけれど:人間と超正常刺激について

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漫画にはまっている人、アニメにはまっている人!

高嶺の花どころか、存在すらしない人物に惚れ込んでしまうのには理由がありました。

実在しない特徴にどうして惹かれるのか

マンガ、アニメ、フィギュア…
当然のことながら、彼ら彼女らは実在の人物ではありません。

大きな目、不思議な色や形の髪、10頭身を超えるスタイル、あるいは2頭身 ・3頭身の幼げな体型、強調された身体的特徴、などなど、彼らには実在しえない特徴がてんこ盛りでございます。

にもかかわらず、私たちはそれを人間だと認識し、惹かれます。表情を読み取ることすらできます。

超正常刺激の例

このように現実にはありえないけれども、動物に特定の行動を起こさせる刺激を
「超正常刺激」といいます。

有名な例としては、

○トゲウオが、下半分を赤く塗った、本物とは似ても似つかない模型に反応する(教科書で「鍵刺激」として習いますが、実在しない刺激という点ではこれも超正常刺激といっていいでしょう)

○卵を温めている鳥に、その鳥が産めるはずのないくらい大きな卵を与えると、そちらを抱こうとする

というものがあります。

自分の卵ではなく不釣り合いに大きな卵を抱こうとする様は滑稽に見えるかもしれません。

しかし、鳥をばかにしてもいられません。人間も似たようなことをしているのです。

超正常刺激は人間にも

冒頭で触れた、アニメなどのキャラクター。

絵がリアルでも、かなりデフォルメされていても、私たちはそれを人間として認識し、反応します。

(それどころか点が3つあるだけでなんとなく顔に見えてきてしまいませんか? 知り合いとそうでない人を一瞬で見分けられるという超能力的な能力を持っている反面、こんな現象もみられます。)

アニメの中の「人」に限らず、動物・植物・風景も、単なる画面から出る光ではなく意味を持ったものとしてとらえます。

私たちは目で見たもの、耳で聞いたものなどをそのままとらえるのではなく、無意識のうちにカテゴリー分けして認識しています。

私が座っている椅子と隣にある椅子は全く別のものですが、同じ「椅子」。

超正常刺激の鍵はこのあたりにありそうです。

多くのキャラクターに見られる大きな目は、幼さ・かわいらしさの強調と表情を読み取りやすくする効果があると思いませんか?もっと細かく言えば、ストーリーを知らずともキャラクターの性格がなんとなく想起されるのではないでしょうか。

あなたが好きなキャラクターはどんな特徴を持っているでしょうか。どんなところに魅力を感じましたか?

人によって好きなキャラクターが分かれるのは、「ヒト」の中でも同じ刺激に対する反応に個人差があるからでしょう。(生まれ持ったものか、教育等後天的なものかは考える余地がありそうですが)

私個人的には、その人が『魅力的だと感じるキャラクター』と『魅力的だと感じる実在する人物』の間に共通点があるのか、興味があります。

それが似た人でも、全く違っていても、興味深いと私は思います。こういう研究ってされてないのかな?

人間は自身の超正常刺激を利用しているのかもしれない

サブカルチャーの分野に限らず、道路標識や非常口看板のピクトグラム(あのシルエットのような人)、他にも色々あるのではないでしょうか。

人間はもともと存在しないものを自らの手で作ってきたという経緯があるので、超正常刺激の定義の「現実にはありえない」ところと現実とが曖昧になってきてもいるかもしれません。

人間が自ら人間の超正常刺激を作っているという場面は身の回りにたくさん隠れている気がします。

私たちは自分自身も気づかないところで、人間自身の超正常刺激を利用して生活しているようです。

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